相場雑感と注目銘柄

日経平均株価は反落!10月12日相場雑感と注目銘柄

本日の相場雑感

昨晩の米国市場は、祝日で米債券市場が休場で薄商いの中、原油価格が上昇して一時1バレル=82ドル台に乗せ、約7年ぶりの高値を更新となり原油や素材関連銘柄が買われました。

買い一巡後は、原油高によるインフレ懸念から長期金利が1.61%と上昇している事でハイテク株が売られ、米主要企業の四半期決算の発表が今週から始まるため、金融機関など主要企業の決算発表を控えている事も相場の重しとなりNYダウは終値34,496.06ドル、先週比-250.19ドル。

ナスダック総合指数は、長期金利上昇からアマゾンやグーグルなどの主力株が売られ終値14,486.20ポイント、前日比-93.34ポイントとなりました。

原油価格の上昇は4日のOPECプラスで大幅な増産を見送ってから、上昇を続けていますが、さすがにこの上がり方は、各国に影響もありますので、米政府では産油国に一段の対応を要請する立場を表明、政府高官はガソリン価格を注意深く監視していると述べています。

ただ原油は今は需要が高まっていますし、減産する動きもないので、しばらくは高い位置で推移しそうですね。

今週は米国市場は第3・四半期決算シーズン突入となりますが、13日のJPモルガンからスタートしますが、第3・四半期はコロナからの立ち直りで堅調な業績の伸びが見込まれているものが多いんです。

FRBの量的緩和縮小(テーパリング)の見通しもありますので、材料出尽くしとなる可能性も指摘されています。ボラティリティーの高い相場となりますので、米国市場の動向は注意しながらが宜しいですね。

直近で急反発を見せていた日本株ですが、本日は上昇一服。原油高による国内企業のコスト増の懸念から昨日上昇した空運や陸運などが下落が目立つ展開。

日経平均株価は終値28230.61円、前日比-267.59円、TOPIXは終値1982.68ポイント、前日比-13.90ポイント、新興市場はジャスダックは-0.24%、マザーズは-2.08%と共に下落となりました。

円安という追い風から輸出採算の改善期待から、【7203】トヨタなどを筆頭に自動車関連や輸出関連は買われる動き、原油高の流れからJREの株式を取得する【5020】ENEOSや【5017】富士石油、【1605】INPEXも上昇。

半導体関連は【8035】東京エレクトロンなど値がさは下落と今一つでしたが今日は【6336】石井表記、【6890】フェローテックが元気な動きでしたね。両銘柄とも日柄調整が終わったチャートとなっていますので、ここからのリバウンドに期待したいです。

週末に記載銘柄の【7625】グローバルダイニングが、さらに一段上昇となりましたが、アフターコロナ関連は、東京都の感染者が49人と減少していますので、安心感からの買いも入ってきている感じですね。

空売りもまだ詰まっていますので、踏み上げで急騰があるかもしれませんね。

神経質な相場が続いていますが、まだ日本株は上昇の途中段階と見ています。

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現在の市場のテーマ

感染症対策関連銘柄

旅行・観光・宿泊

鉄鋼

オンライン診療

原発関連

人材派遣

半導体

脱炭素

再生可能エネルギー

太陽光

仮想通貨関連

アフターコロナ関連

明日の注目銘柄

・グローバルダイニング(7625)

終値577円、綺麗に上昇していますね。東証2部上場、PER5.8倍、PBR2.28倍、時価総額59.8億円の小型、アフターコロナの割安の注目株と位置づけています。

外食チェーンを主力展開。国内でイタリア料理「カフェラ・ボエム」、エスニック料理「モンスーン・カフェ」、メキシコ料理「ゼスト」、和食「権八」などを運営、米国でも3店舗を運営しています。

業績面は7月30日の決算発表では、未定としていた21年12月期の純利益予想について10億2300万円(前期15億900万円の赤字)と発表しており、3期ぶりとなる最終黒字見通しとなっています。

賛否となったコロナ過の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置下において、商業施設店舗以外で通常営業を継続していることが業績押し上げ要因となったわけですが、緊急事態宣言も解除されてGotoEat復活と上昇していく材料もあります。今日急伸となりましたが、チャートは綺麗に揉み合いからの上放れとなっていますね。5日線割れ撤退。

・山善(8051)

本日は下落、東証1部上場、PER10.4倍、PBR0.90倍、時価総額1026億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。

伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。

8月11日発表の決算では、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.2%増の35億円。国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあり、消費財関連事業においても引続き好調に推移する見込みのため、通期の同利益を従来予想の115億円→130億円(前期は112億円)に13.0%上方修正しています。

PER10倍と割高感はなく、チャートを見ても全体相場が悪化から下落とはなっていますが、75日線で下げ止まり反発局面です。アフターコロナから業績面もさらなる期待があります。窓埋めまでの上昇が期待できると見ています。

・エアトリ(6191)

本日は下落。東証1部上場、PER37.1倍、PBR15.12倍、時価総額847億円の中型株、国内航空券や海外ホテルを中心の旅行予約サイト「エアトリ」を運営する企業です。

旅行関連は、コロナ感染から旅行者激減、インバウンドも見込めないと地獄の様な業績が続いていましたが、同社もその影響を強く受けましたが、21年9月期業績予想を上方修正、営業利益は前期89億9400万円の赤字から営業利益は26億円から40億円と急回復の内容を発表。

同社はコロナ過で、需要増減に応じた最適な広告投下により安定的な利益確保しており、PCR検査は旅行会社等と提携し、ワクチンパスポートなど回復期の需要を取り込む準備もしています。チャートは売り一巡からの切り返しとなっています。

・石井表記(6336)

本日は急伸。東証2部上場、PER6.6倍、PBR1.76倍、時価総額80億円の小型株です。

同社ですが、パソコンやタブレット端末などに使われるプリント基板の製造装置の最大手、液晶パネルの配向膜を塗布するインクジェットコーター装置を手掛ける企業です。

直近の決算で上方修正していますが、工作機械及び産業用機械向け操作パネル、自動車向け印刷製品を中心に売上高が増加。

連結子会社である上海賽路客電子も、5G、EV、産業機械、家電製品が増加して顧客需要が続いた事で、営業利益を6億3300万円から15億5600万円(同44.3%増)へ、純利益を4億7200万円から12億1200万円(同66.8%増)となっています。

特にプリント基板分野では、次世代通信規格「5G」市場並びに半導体向けのパッケージ基板の需要拡大に伴い同分野での設備投資を増加させていますが、改めて見ても時価総額80億円で純利益12億円はかなりと言えます。この辺りが底値とは見ています。

・レーザーテック(6920)

本日は下落。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。引き続き半導体関連は総じて強気目線ですが、チャート的には調整しそうな感じです。

・フェローテック(6890)

本日は上昇。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。4000円を超えての勢いから一変しましたが、中国市場でも展開する半導体関連からも売りが強まっていますね。割安、業績も抜群ですので、引き続き押し目買いで攻めていきます。

・ルネサスエレクトロニクス(6723)

本日は下落。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが抜群の需要の高さがあります。

・レノバ(9519)、ウエストHD(1407)

真鍋さんのノーベル賞効果で再生可能エネルギーはさらに注目されそうですね。再生可能エネルギーの本命銘柄、どっちが良い?と言われると、どっちも良いとしか答えようがないです。基本的にどんなテーマ株でも、本命は押し目買い意欲が強く、相場をけん引するものですので、再生可能エネルギーで何を買うか?と迷ってるなら、この2つはガチガチの本命です。ただ今日の動きを見てもウエストHDの方が人気化していますね。

・NTTデータ(9613)

本日は小幅高。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆42億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。

・タムラ製作所(6768)

本日は小幅安。脱炭素時代のエネルギー効率向上、省エネルギーに大きく寄与するのがパワー半導体ですが、同社は、究極のパワー半導体として期待される酸化ガリウム製半導体の研究開発で世界のトップの企業です。チャート的には底を打ったかな?という感じですね。内容は良い会社ですので、安値685円を割れるまでは放置します。

明日の空売り注目銘柄

・enish(3667)

本日は下落。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから昨日は「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰しましたが、その後は軟調な推移。東京ゲームショウで買われているだけかなと思っています。チャートは弱いので売り継続です。

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