株プロサラリーマンの相場雑感
昨晩の米国市場は、8月のADP全米雇用報告が発表。非農業部門就業者数が前月比13万2,000人増と、7月(27万人増)から伸びが大きく鈍化。市場予想(28万8000人増)も下回りました、取引開始直後はNYダウがプラス圏に浮上する場面もあったものの、調査方法が新しくなったとはいえ、今までのADP雇用統計と本チャンの雇用統計が違いすぎるという面からが、積極的に買い進む動きとはなりませんでしたね。
ここ最近でFRBパウエル議長やウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、メスター米クリーブランド連銀総裁などFRB高官が相次いでインフレ抑制までは利下げはないとの見方を明確に示している事で、金融引き締めの予想以上の長期化から景気後退を招くことへの懸念から景気敏感株が売られNYダウは終値31,510.43ドル、前日比-280.44ドルと4日続落。
ナスダック総合指数は、直近の下落から買戻しの動きもありましたが買い一巡後は長期金利が前日の3.11%台から一時3.198%と6月28日以来の水準まで上昇、これにより主力ハイテク株が売られ、米政府がエヌビディアに対し中国・ロシアへの高性能半導体の輸出を制限すると報じられた事も投資家心理を冷やし、終値11,816.20ポイント、前日比-66.93ポイントと4日続落となりました。
明日が雇用統計ですので、投資家の間に慎重姿勢が広がていますが、やっかいなところは雇用統計が良ければ利上げ懸念が広がり売られるという見方が多いです。でも悪かったら経済鈍化という見方が広がりますし、こればっかりはもう蓋を開けてみないとわからないですね。
NYダウは前日までの2日間で1200ドル近く下げていますので、短期的に下げすぎているところはありますが、テクニカル的にもまだ売られすぎという水準ではないんですよね。雇用統計前ですが、もう一発下落したら、そこが買い場という感じはしています。
9月相場入りの期待も日本株は欧米の株安や地政学リスクの懸念から続落!
実質9月相場入りとなった本日は欧米の株価下落が続いていますので、日本株も寄付きから売り優勢のスタートとなりました。日経平均株価は節目となっていました28,000円を明確に割り込んだ事や、雇用統計前で買い控えという動きとなり、ポジション整理の売りが加速、終日軟調な展開となり日経平均株価は終値27,661.47円、前日比-430.06円、TOPIXは1,935.49ポイント、前日比-27.67ポイントとなりました。
半導体の米エヌビディアの先端半導体を中国、ロシアに輸出制限すると米政府が動いた事から半導体製造装置や電子部品などの関連銘柄が売られましたが、国内半導体大手【8035】東京エレクトロン、【6920】レーザーテックが-3%超えの下落。
景気後退懸念による原油価格から原油関連も下落となっていますが、アジア株式市場で韓国や台湾などの主要指数が下げ幅となり、不安視しての売りが広がっていますね。
新興市場は、全体が不安定ですので投げ売りが続出するという動きが続き、スタンダード市場は値上がり銘柄数276、値下がり銘柄数947、東証グロース市場は値上がり銘柄数126、値下がり銘柄数337と共に値下がり優勢となりました。
大型売られて小型も売られてと負の連鎖となっていますが、台湾が中国のドローンを威嚇射撃の次は撃沈させたという報道もあり、懸念要素が重なっていますね。
こういう時は無理をしないべきではありますが、こういう時は業績の良く、テーマ的に強いものを狙うべきかと思います。本日は2023年1月期の第2四半期累計決算が好調で、通期予想は売上高を1,000億円から1,130億円、当期純利益も15億3,000万円から23億5,000万円と上方修正した【8068】菱洋エレクトロが急騰していましたが、拾うなら好業績というのが良いかと思います。
注目銘柄としては、大物相場師のトンピンさんが仕掛けている【7901】マツモトが昨日に続き急騰していましたが、昨日に続き本日も一時STOP高!高値16540円まで上昇していましたね。
遂にきた!!という声が多いですが、この反発は凄いですね。明日上がるか?それとも下がるか?と言われれば、ぶっちゃけ急落すると思っています。という理由は、Twitterでウルフ村田さんがここぞとばかりに煽っているんですよね…
別に批判する気はないですが、この下落相場で藁にも縋る思いで入ってきた個人を食い物にして、空売りの踏み上げとは言いますが、2日で一気に暴騰していますからね~、そんな上手くはいかないんじゃないの?油断させてドッスーンという下げになるんじゃないのかな?と思っています。
環境からも売られましたが、原発関連の本命【9501】東京電力、【7011】三菱重工は環境が落ち着きましたら、再び買われると思っています。
旅行関連では【6561】ハナツアーが上昇、【6191】エアトリは小幅安、【6030】アドベンチャーは上昇、この環境を考えれば本当良い動きです。一応この3銘柄の中では【6030】アドベンチャーを本命視しています。
【6619】ダブルスコープは小幅高となりました。リチウムイオン電池関連の好業績は、【7203】トヨタ自動車は、日本と米国で電池の増産に最大7300億円を投資すると発表から【4080】田中化学が材料視されて急騰していましたが、リチウムイオン電池関連の好業績銘柄では【6617】東光高岳、【4047】関東電化工業なども集めていきたい銘柄ですね。
後はやっぱり海運株も環境不安でこれだけ売られているわけですが、9月の高配当という武器がありますので、【9101】日本郵船、【9104】商船三井も、もう一発ドスンがあれば積極的に買いたいところです。
要注目の【6081】アライドアーキテクツは下落!これは引き続き本命視!
今、一番注目している銘柄では【6081】アライドアーキテクツは本日は下落、朝方に高値1068円まで買われましたが、環境からも売り物が出て下落、ただ業績も抜群、売りも溜まっていますので、切っ掛け一つで…もう一発ドーンと上昇する可能性はあると見ています。引き続き注目しています。
【6177】AppBankは160円の攻防、そろそろ売り物も出揃って発進しそうな感じしています。
とにかく不安定な相場となっていますが、有望な銘柄には目を付けておくべきかと思います。それではお疲れ様でした。
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