相場雑感と注目銘柄

岸田政権への失望、原油高が重し!10月6日相場雑感と注目銘柄

本日の相場雑感

暴落相場、まさに待ったなしの急落が日本株に起こっていますね。

昨晩の米国市場は、前日に大幅安だった事でアップルとマイクロソフトが反発、「子供に害を及ぼし、民主主義を弱める」と元従業員の議会証言から売られていたフェイスブックも反発、主力ハイテク株が軒並み買われたほか、動画配信大手のネットフリックスは大幅高。

米連邦政府の借り入れ限度を定めた債務上限の引き上げ問題はありますが、米サプライ管理協会(ISM)が朝方発表した9月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は61.9と、前月の61.7から小幅上昇。

市場予想の60.0を上回った事で、サービス業の景況感が引き続き回復。

NYダウは買戻し優勢の動きとなり終値34,314.67ドル、前日比+311.75ドルと反発。

ナスダック総合指数も主力ハイテク株が上昇した事で上昇、終値14,433.83ポイント、前日比+178.35ポイントと反発となりました。

米国株は上昇となった事で、日本株も下げ止まるかな?という思っていましたが、話にならない下落となりましたね…

昨日は真鍋さんがノーベル賞を受賞しましたが、真鍋さんは、地球規模の物質循環モデルを考案し、気候変動や地球温暖化の予測を可能にした日本人学者です。

28人目のノーベル賞、そして新内閣の政権期待、本来はお祭り騒ぎとなってもおかしくない相場なんですけどね。

日経平均株価は終値27,528.87円、前日比-293.25円TOPIXは1,941.91ポイント、前日比-5.84ポイントとなりました。

新興市場はジャスダックはほぼ変わらずですが、マザーズは-1.3%と下落が止まりませんね。

日経平均株価は8営業日連続の値下がり 2009年7月以来約12年ぶりとの事です。

今日に関しては大型の値がさ株を中心に売り込まれる動きとなっていましたが、昨日に続き【9983】ファーストリテイ、【9984】ソフトバンクグループが下落、【7203】トヨタ自動車、【7261】マツダも下落。

日経平均株価が3000円以上落ちてますので当たり前ではありますが、大型の値がさ株のチャートがひどい有様になっていますね。

岸田新内閣は最悪の印象を投資家全体に与えていますが、岸田総理での失望にさらに、金融所得課税の見直しを検討。そりゃ投資家からしたら悪材料が多い相場ですので、追い打ちのマイナス材料になりますよ。

元気だったものは真鍋さんのノーベル賞から脱炭素、再生可能エネルギーが買われ、【1407】ウエストHDや【9517】イーレックスが上昇。

エネルギー関連も強く【9501】東京電力【4169】エネチェンジなどが強かったですね。

仮想通貨関連もビットコインが強い上昇となっていますが、【8698】マネックスや【3825】リミックスポイントが上昇となっていますね。後は長期金利上昇から銀行関連なども良さそうですね。

半導体関連は今日も軟調、【8035】東京エレクトロンや【6920】レーザーテック、【6890】フェローテックは寄り天となり引けにかけて下落。唯一は【6723】ルネサスエレクトロニクスは上昇となりましたが、米国の長期金利が一服しないと半導体の下げはどこまでいくやらという感じですね。

岸田ショックとも言われていてジェットコースターの様な相場となっていますが、2万7000円割れまでの売り込みはきそうですね。

中国の不動産大手の経営悪化から米国債のデフォルト危機、そして岸田内閣への失望と悪い事が重なっていますが下手に火中の栗を拾いにいくと痛い目みますの。

追証の投げもでていますので逆指値を入れて、シートベルトをしっかりと締めて反発を待ちたいですね。

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現在の市場のテーマ

感染症対策関連銘柄

旅行・観光・宿泊

鉄鋼

オンライン診療

原発関連

人材派遣

半導体

脱炭素

再生可能エネルギー

太陽光

仮想通貨関連

アフターコロナ関連

明日の注目銘柄

・山善(8051)

本日は小幅高、東証1部上場、PER10.29倍、PBR0.92倍、時価総額993億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。

伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。

8月11日発表の決算では、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.2%増の35億円。国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあり、消費財関連事業においても引続き好調に推移する見込みのため、通期の同利益を従来予想の115億円→130億円(前期は112億円)に13.0%上方修正しています。

PER10倍と割高感はなく、チャートを見ても全体相場が悪化から下落とはなっていますが、75日線で下げ止まり反発局面です。アフターコロナから業績面もさらなる期待があります。窓埋めまでの上昇が期待できると見ています。

・エアトリ(6191)

東証1部上場、PER36.9倍、PBR15.05倍、時価総額888億円の中型株、国内航空券や海外ホテルを中心の旅行予約サイト「エアトリ」を運営する企業です。

旅行関連は、コロナ感染から旅行者激減、インバウンドも見込めないと地獄の様な業績が続いていましたが、同社もその影響を強く受けましたが、21年9月期業績予想を上方修正、営業利益は前期89億9400万円の赤字から営業利益は26億円から40億円と急回復の内容を発表。

同社はコロナ過で、需要増減に応じた最適な広告投下により安定的な利益確保しており、PCR検査は旅行会社等と提携し、ワクチンパスポートなど回復期の需要を取り込む準備もしています。

緊急事態宣言解除への期待からすでに株価は上昇傾向、5日線割り込みましたので、引っ張りすぎない様にと昨日記載しましたが、利益確定売りが殺到していますね。

・石井表記(6336)

本日は小幅高。東証2部上場、PER5.9倍、PBR1.58倍、時価総額72.1億円の小型株です。

同社ですが、パソコンやタブレット端末などに使われるプリント基板の製造装置の最大手、液晶パネルの配向膜を塗布するインクジェットコーター装置を手掛ける企業です。

直近の決算で上方修正していますが、工作機械及び産業用機械向け操作パネル、自動車向け印刷製品を中心に売上高が増加。

連結子会社である上海賽路客電子も、5G、EV、産業機械、家電製品が増加して顧客需要が続いた事で、営業利益を6億3300万円から15億5600万円(同44.3%増)へ、純利益を4億7200万円から12億1200万円(同66.8%増)となっています。

特にプリント基板分野では、次世代通信規格「5G」市場並びに半導体向けのパッケージ基板の需要拡大に伴い同分野での設備投資を増加させていますが、改めて見ても時価総額72億円で純利益12億円はかなりと言えます。この辺りが底値とは見ています。

・レーザーテック(6920)

本日は下落。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。引き続き半導体関連は総じて強気目線ですが、チャート的には調整しそうな感じです。

・フェローテック(6890)

本日は下落。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。4000円を超えての勢いから一変しましたが、中国市場でも展開する半導体関連からも売りが強まっていますね。割安、業績も抜群ですので、引き続き押し目買いで攻めていきます。

・ルネサスエレクトロニクス(6723)

本日は上昇。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが抜群の需要の高さがあります。

・レノバ(9519)、ウエストHD(1407)

真鍋さんのノーベル賞効果で両銘柄とも上昇となりましたね。再生可能エネルギーの本命銘柄、どっちが良い?と言われると、どっちも良いとしか答えようがないです。基本的にどんなテーマ株でも、本命は押し目買い意欲が強く、相場をけん引するものですので、再生可能エネルギーで何を買うか?と迷ってるなら、この2つはガチガチの本命です。

・ティアンドエス(4055)

本日は小幅下落。今後上場が期待される超大型IPOのキオクシア関連の銘柄です。キオクシアグループ向けが売上高全体の約2割弱を占めています。PER64.9倍、PBR11.24倍と割高ではありますが上場が近づくにつれて同銘柄への期待は高まると予想しています。チャートも苦しくなってきました。そろそろ戻さない様なら撤退です。

・NTTデータ(9613)

本日は下落。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額2兆8,555億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。

・タムラ製作所(6768)

本日は変わらず。脱炭素時代のエネルギー効率向上、省エネルギーに大きく寄与するのがパワー半導体ですが、同社は、究極のパワー半導体として期待される酸化ガリウム製半導体の研究開発で世界のトップの企業、業績が今一つから売り目線で見ていましたが、環境と期待値からも買い目線に切り替えました。

明日の空売り注目銘柄

・enish(3667)

本日は変わらず。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから昨日は「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰しましたが、その後は軟調な推移。東京ゲームショウで買われているだけかなと思っています。チャートは弱いので売り継続です。

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