先週末の米国市場は、米国経済指標が思いのほか強い状況ということもありますので、根強いインフレ圧力からFRB高官による相次ぐ利上げ、利上げ、利上げ発言、これを受けて3連休(月曜がワシントン誕生記念日)を控えたポジション調整の売りも出てNYダウは寄り付きから取引中盤までほぼ軟調な展開を維持しました。
売り一巡後は生活必需品関連や景気動向を受けにくい製薬のメルクやバイオ製薬のアムジェンなどが買われ、上昇しての大引けとなりましたが、NYダウは高値圏だったということもあって調整を強いられていますね。
CPI(消費者物価指数)もですが、1月のPPI(米卸売物価指数)が市場予想以上に上昇している結果ですので、これだけ経済指標が強いと利下げへ転換することはなかなか期待しにくい状況です。「今の市場はインフレ圧力次第では利上げが継続されるのでは?」といった思惑からソフトランディング(好景気が最終段階を迎え調整に入ったとき、成長の速度を少しずつ低下させること)への懸念が出ていると言えますね。
ハイテク株比率の大きいナスダック総合指数は米10年債利回りも一時は3.9%台で高止まりしていますし、FRB高官のタカ派発言が直撃していますが、チャートとしては底堅さは確認されています。まだ揉み合いは続きそうですが、現状は押し目買い意欲も強いので米国市場も上目線で見ています。
週明けの日本株は、米国主要3指標がまちまちな展開、SOX指数(フィラデルフィア半導体株数)が前日比1.62%安の3,005.87ポイントと下落となり寄与度の高い半導体銘柄が売られました。日経平均株価、TOPIX、新興市場共に上昇はしましたが、22日に米FOMC議事録公表されることや24日には日銀次期総裁候補、植田和男氏への所信聴取を控えていますので、イベント前からも積極的に売買ができないという状況、FOMCよりもやはり日銀総裁となる植田さんが「今の日本経済をどう見ているか?今の金融緩和に対してどう見ているのか?」とかなり発言内容によっては大きく動く傾向にあります。
日本株のチャートを見ても、27,500円で揉み合いの動きですので「どっちに振れるか」というのがどうにも見えていないので、下手に無理して攻めるのは得策という感じはしません。そしてまだ先ではありますが、3月12日にメジャーSQが控えています。
株プロサラリーマンの注目銘柄 高配当銘柄とAI関連に資金注入!
メジャーSQ週はかなりぶれやすいですし、売りを狙われるタイミングでもあります。基本的に3月高配当銘柄の日本製鉄(5401)はドスンときたところは買いたいですね。後は過去にも記載していますが、高配当の海運株は日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)といったところもチャート的にもまだ上昇余地は高そうです。
市場のテーマとしてはAI(人工知能)関連も強いですがChatGPTの有望銘柄のpluszero(5132)、FIXER(5129)、ダイワ通信(7116)、Kudan(4425)、そしてAIを活用した店舗ソリューションを開発・提供する米シリコンバレーのスタートアップ企業AiFiと無人店舗ソリューションの展開に向けて業務提携してSTOP高となったセキュア(4264)といった銘柄に資金が入ってきています。この中ではFIXER(5129)とpluszero(5132)は一旦資金が抜けた後にきていますので良いので期待はできそうな感じします。
今後面白そうなテーマとしては、インドが中国を抜いて世界一の人口大国となったとの報道がでていましたが、日本の進出企業数は「15年間で5.4倍」となっています。
インドは人口の半分以上が25歳未満ですので、経済の急成長が期待されていますが、大都市圏を中心に経済成長とインフラ整備が急ピッチに進んでいますので、ここに食い込む日本企業は業績や思惑で上昇していく可能性は高いですね。
インド関連銘柄では、インド関連ではヤマハ直系の2輪車世界大手のヤマハ発動機(7272)が右肩上がりのチャートとなっていますがインドでのバイク需要は非常に高いです。インフラと言えば下水道などが重要ですが、浄化槽大手のダイキアクシス(4245)はインドに新工場が建設されましたので好材料の期待が高まりますね。
後はインド関連ではインドのクレジットカード「slice(スライス)」に投資しているGUNOSY(6047)、インドの新車、中古車を展開するドゥルームに出資しているBEENOS(3328)と言ったインドの成長企業に投資している銘柄も面白いですね。
※あくまで上昇の見込みがありそう…というだけですのでチラシの裏感覚で見てもらえたらと思います。投資は自己判断でお願いします。