
こんにちは、億トレサラリーマンです。
最近の株式市場において、量子コンピューター関連銘柄の存在感が急速に高まっています。この動きの背景には、日本政府が量子技術分野への投資を大幅に拡大し、産業化に向けた本格的な取り組みを開始していることがあります。石破総理が茨城県つくば市の国立研究開発法人産業技術総合研究所に新たに完成した量子技術の研究センターを視察したことが大きな話題となり、量子コンピューター関連株への注目度は一段と高まっています。
この研究センターは、政府が科学技術戦略の柱の一つに位置付ける量子技術分野の産業支援を主な目的として、実に620億円という巨額の予算をかけて整備が進められました。この投資規模は、日本政府が量子技術にかける期待の大きさを物語っています。実際に、政府の「量子未来社会ビジョン」では、2030年までに量子技術関連の市場規模を50兆円にまで拡大する目標を掲げており、その実現に向けた戦略的投資として位置付けられています。
このセンターには、国内初導入となる「中性原子量子コンピューター」をはじめ、富士通が開発した国産量子コンピューターなど、最先端の量子技術装置が整備されています。特に注目すべきは、富士通が開発した256量子ビットの超伝導量子コンピューターです。この規模は世界最大級であり、米国のIBMが開発した1,121量子ビットのCondor量子プロセッサには及ばないものの、実用化に向けた研究においては十分な性能を誇っています。世界の量子コンピューター市場において、現在はIBM、Google、Microsoft、Rigetti Computingなどの米国企業が先行していますが、富士通の技術は日本の量子コンピューター分野における競争力を大きく押し上げるものと期待されています。
量子コンピューター市場は急速な成長を続けています。市場調査会社の最新データによれば、世界の量子コンピューター市場規模は2024年時点で約12億ドルとなっており、2030年には約85億ドルに達すると予測されています。これは年平均成長率約40%という驚異的な成長率を示しています。また、量子コンピューター関連のソフトウェア市場も2024年の約5億ドルから2030年には約30億ドルへと6倍に拡大するとの予測もあります。
政府は2025年を「量子産業化元年」と位置付け、これまでの研究開発段階から一歩踏み出し、量子技術の本格的な産業化を始動する方針を明確にしています。石破総理は5月末にも量子技術戦略をさらに強化すると述べており、この発言をきっかけに量子コンピューター関連銘柄群への投資資金の流入が加速しています。具体的には、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)において、量子技術関連の予算を2025年度から3年間で総額1,500億円に拡大することが検討されており、民間企業の研究開発投資を促進する税制優遇措置も拡充される予定です。
億トレがこれまでにピックアップしてきた銘柄の中にも、市場参加者からの高い評価を受け、株価を大きく上げている銘柄がいくつか見られます。量子技術への政府支援拡大と産業化への本格的な取り組み開始というタイミングで、改めてこれらの注目銘柄についておさらいしておくことは、投資戦略を考える上で非常に重要です。量子コンピューター関連市場はまだ初期段階にありますが、技術革新のスピードと政府の強力な後押しを考慮すると、今後数年間で大きな変化が期待される分野といえるでしょう。
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今回の記事では、【厳選テーマ株】トレンドの渦中にいる「量子コンピュータ関連」の注目3銘柄をおさらいとして改めてこれらの銘柄の魅力や今後の展望をお話ししていこうと思います。これからどのような成長軌道を描いていくのか、ぜひ注目していただきたいと思います。
※2025年5月23日のデータを参照しています
【厳選テーマ株】トレンドの渦中にいる「量子コンピュータ関連」の注目3銘柄をおさらい
フィックスターズ(3687)

東証プライム|PER34.8倍|PBR8.95倍|利回り0.88%|時価総額690億円
紹介時株価:1,816円/12.9%上昇
フィックスターズは、高性能コンピューティング技術を専門とするソフトウェア企業です。主に並列処理技術、高速化技術、組込み技術などを強みとして、顧客のソフトウェア開発を支援しています。特に、ビッグデータ処理やAI、画像処理、シミュレーションなど、高度な計算能力を必要とする分野で多くの実績を持っています。
量子アニーリングマシンやゲート型量子コンピュータ向けのアルゴリズム開発、量子コンピュータと古典コンピュータを連携させるハイブリッド計算システムの構築、そして量子コンピュータを活用した問題解決のコンサルティングなどを行っています。特に、量子コンピュータの登場によって、従来のコンピュータでは解くことが困難だった組み合わせ最適化問題などの解決を目指しており、金融、物流、製薬などの分野での応用が期待されています。同社の強みである高速化技術と並列処理技術は、量子コンピュータの性能を最大限に引き出すための最適化においても重要な役割を果たしており、この分野における存在感を高めています。
エヌエフHD(6864)

東証スタンダード|PER21.2倍|PBR0.81倍|利回り2.34%|時価総額103億円
紹介時株価:1,009円/43.9%上昇
エヌエフホールディングスは、計測器事業とパワーエレクトロニクス事業を主軸とする企業グループの持株会社です。計測器分野では、周波数特性分析器、ロックインアンプ、任意波形発生器などの高精度な電子計測器を開発・製造・販売しています。これらの製品は、研究開発機関や大学、企業の研究部門など、幅広い分野で使用されています。パワーエレクトロニクス事業では、電力変換器、電源装置、モータ制御機器などを手掛けており、再生可能エネルギー関連や自動車関連などの分野に貢献しています。
同社の強みは、高精度なアナログ技術とデジタル信号処理技術を融合させた製品開発力にあります。特に、微弱な信号を正確に測定する技術や、ノイズを抑制する技術において高い評価を得ています。この技術力は、量子コンピューター関連事業において重要な役割を担っています。エヌエフホールディングスは、量子コンピューターの制御に必要な高精度な微小信号発生器や、極低温環境下で動作する計測器などの開発に取り組んでいます。量子コンピュータの動作には、量子ビットを精密に制御するための高度な電子計測技術が不可欠であり、同社の技術は、この分野の研究開発を支える基盤技術として注目されています。
HPCシステムズ(6597)

東証グロース|PER15.1倍|PBR2.40倍|利回り1.75%|時価総額65億円
紹介時株価:1,190円/25.0%上昇
HPCシステムズは、高性能計算システムおよびソリューションを提供する企業です。研究機関や大学、企業の研究開発部門向けに、スーパーコンピュータ、クラスタシステム、ワークステーションなどのハードウェアと、それらを効率的に運用するためのソフトウェア、保守サポートまでを一貫して提供しています。特に、計算化学、材料科学、流体解析、構造解析、AI(人工知能)などの分野で多くの導入実績を持っています。
同社の強みは、顧客のニーズに合わせた最適なHPCシステムの提案から構築、運用支援までを行う、高度なインテグレーション力にあります。また、GPUを活用した高速化技術や、大規模データの処理技術にも長けています。
量子シミュレーションや量子化学計算を行うためのHPCシステムの提供、および量子コンピュータと連携する古典コンピュータ側の計算リソースの提供に注力しています。具体的には、量子アルゴリズムの実行や、量子コンピュータで得られた結果の後処理など、量子コンピューティング環境を支えるHPCインフラの構築を支援しています。量子コンピュータの本格的な普及には、その周辺の計算環境の整備が不可欠であり、HPCシステムズは、その重要な役割を担う企業として注目されています。
量子コンピューター関連は日本における大きな産業となる可能性があり、日本政府が量子技術にかける期待の大きさからも中長期的な投資価値は高いと判断しています。ポートフォリオへの組み入れを強くおすすめしたいイチオシ銘柄です。相場の流れを見極めながら、ぜひ検討してみてください。
※あくまでもこの記事は億トレの個人的な予想と見解で記述してあります。投資の際にはご自身の判断で余裕資金内で行ってください。
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