相場雑感と注目銘柄

変異種オミクロン型の懸念で世界同時株安!11月29日の相場雑感と注目銘柄

本日の相場雑感

先週末の米国市場は、感謝祭の祝日明けで米株の取引時間も半日と売買が限られるなか、南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異種オミクロン株の感染が世界で確認されアジアや欧州で株式相場が大幅下落となっていた流れからも、景気敏感株が売り込まれ米国市場も売り込まれる展開となりました。

強烈なリスクオフの動きですが、デルタ株よりも感染力が強い、ワクチンが効かないかもしれない!など、はっきりした情報がまだ入っていませんので、不透明感があるとどうしても疑心暗鬼になってしまいますので、一気に投げ売りがでてNYダウは一時1000ドルを超える下げと終値ベースの下げ幅は今年最大の大きさと強烈に売り込まれNYダウは終値34,899.34ドル、前日比-905.04ドルとなりました。

ナスダック総合指数は、長期金利は下落とはなりましたが、同様に売りが売りを呼ぶ展開となり半導体株が急落、自動運転のテスラも下落、「巣ごもり消費」関連銘柄の一角やコロナワクチンの需要拡大の期待から、ファイザーやモデルナなどは急伸しましたが終値15,491.66ポイント、前日比-353.54ポイントとなりました。

原油価格も経済の回復が遅れや需要鈍化懸念に売り戻しが加速しましたが、各国・地域は入国制限など規制強化に踏み切る方針を表明していますので、原油価格も一段下げありそうですね。

まさに世界同時株安という動きとなりましたが、日本株も米国市場の急落から売り優勢のスタート、週末の急落にさらに売りが加速、売り一巡後に買戻しが入りプラス圏まで浮上しましたが、再び叩かれて日経平均株価は終値28,283.92円、先週末比-467.70円、TOPIXは終値1,948.48ポイント、前先週末比-36.50ポイント、新興市場も叩き込まれジャスダック、マザーズ共に4日続落となりました。

新たな変異種で、岸田首相は午後、明日30日から全世界の外国人の新規入国を原則停止すると発表しましたが、国内経済活動の正常化が遅れるとの警戒感を広げましたが、上値の重たい展開が続いている中でしたし、岸田総理は増税案しかださない。という失望感も加わって日本株は売り込まれるという動き。

半導体関連は経済での影響を受けにくく需要が高いという事で買われるものが多かったですが、【8035】東京エレクトロンは小幅安、【6920】レーザーテックは上昇、【6857】アドバンテストは小幅高【6723】ルネサスエレクトロニクスは小幅安、【6890】フェローテックは売り込まれていましたので反発。

小型の半導体株の【6336】石井表記は引け前に売られて下落となりましたが、半導体株全体はこの下げの中でも本当に頑張ったという動きですね。

【3498】霞ヶ関キャピタルは利益確定売りが噴出して急落しましたが、ここまで上げてましたので下落もしょうがないという感じですが、材料も豊富ですので25日移動平均線辺りまで押し目があったら再び入っても良いかなという感じです。

私の知り合いのプロトレーダーが狙っていた【8783】GFAは変わらず。週末、今日と暴落の中ですので、この動きは買って良し見ています。

ウルフ村田さんの【1783】アジアゲートは下落、ゴリゴリの煽りを入れている【3121】マーチャントも耐えれなくなった個人投資家の投げがでている感じですね。【3927】フーバーブレインも下落、【2395】新日本科学は小幅高。仕手株なのでいつ暴落するかヒヤヒヤものですが、環境を考えればまだ元気ですね。

デジタルトランスフォーメーション関連【9246】プロジェクトカンパニーは急落、バイオ関連では【4565】そーせいグループもイナゴのふるい落としがきている感じです。この2銘柄は化ける可能性あると思っていますが、個人の投げが一巡しないとって感じですかね。

チャートもですが、動きを見ていても【9424】日本通信が一段下げあればかなり狙い目と思っています。Fposへの期待もですが、押し目での買い意欲が強い動き、大口も入ってきていますので、吹っ飛ぶ期待はあるかなと見ています。

今晩はパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長とニューヨーク連銀総裁がオンラインイベントの冒頭で挨拶をする予定となっています。現状の変異株拡大に対して、パウエル議長がどのような認識を示すのか、慎重姿勢を示せばテーパリング、利上げ懸念が後退してマーケットはポジティブに捉える可能性もありますね。

11月末で波乱の多い相場となっていますので注意しながら取り組みましょう、それでは今週も頑張っていきましょう!

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現在の市場のテーマ

感染症対策関連銘柄

旅行・観光・宿泊

鉄鋼

オンライン診療

原発関連

人材派遣

半導体

脱炭素

再生可能エネルギー

太陽光

仮想通貨関連

アフターコロナ関連

明日の注目銘柄

・コムチュア(3844)

本日は小幅高。この相場の中でも野中の一本杉的な動き!クラウドが主力の独立系SI、情報系システムの開発・構築に実績を持ち、アマゾン、セールスフォースのクラウド基盤をベースとした基幹システム、webサイトの開発が中核事業としています。

同社はDX関連での本命視される銘柄の一つですが、DXで企業や社会の未来の変革をリードする「Leadthe Future」の精神のもと、デジタルソリューションパートナーとして新しい技術やソリューションを組み合わせ、クラウド、ビッグデータ/AIなどのデジタルプラットフォームを活用して、高付加価値なコンサルティングなどの上流工程のビジネス拡大を見込んでいます。

何といっても同社ですが、直近の決算が抜群です。クラウド支援サービスに重点を置いた事で業績が絶好調ですが、21年4~9月期決算は、売上高が前年同期比19%増の119億9500万円と2割近い増収を確保、営業利益も同47%増の19億6100万円となっています。

割高感はありますが、チャートは上場来高値を更新!なんでもそうですが、本命と言われる銘柄が国内外の投資家の人気を集めるものです。半導体、DX、脱炭素、再生可能エネルギーはここから飛躍する3大テーマです。

DX関連の本命のコムチュアですこの相場でもしっかりですからね。まだまだここから!

・霞ヶ関キャピタル(3498)

本日は急落。東証マザーズ上場、PER38.9倍、PBR8.05倍、時価総額390億円の中型、太陽光発電施設の開発へと軸足を移し、現在は物流施設とアパートメントホテルを投資家向けに開発・運用など不動産コンサルティング事業を主力とする企業です。

10月8日に発表の8月期連結決算では、物流施設開発用地の売却・開発フェーズへの移行や、賃貸マンション・保育園の売却、物流施設の開発がEC市場拡大を背景に業績寄与するなどで、売上高が前期比78.5%増の142.95億円。営業利益は前期比306.9%増の13.28億円、経常利益が前期比475.6%増の10.37億円と売上・利益ともに過去最高を達成しています。

業績面の回復もですが、株主優待のポイント設定変更を発表しており「霞ヶ関キャピタル・プレミアム優待倶楽部」の株主優待ポイントを進呈する株主優待制度を導入、同社株式への投資の魅力をより一層高めるため1単元(100~199株)と3単元(300~399株)のポイント枠を新設しています。

連日の上げからもさすがに飛びすぎで警戒感は強めで…と記載していましたが、まあこの下落はしょうがないですね。25日線辺りで再度インする予定です。

・山善(8051)

本日は下落、東証1部上場、PER9.92倍、PBR0.85倍、時価総額958億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。

伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。

8月11日発表の決算では、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.2%増の35億円。国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあり、消費財関連事業においても引続き好調に推移する見込みのため、通期の同利益を従来予想の115億円→130億円(前期は112億円)に13.0%上方修正しています。

PER10倍と割高感はありませんが、チャートが微妙ですね。1000円割り込むようなら撤退が良さそうですね。

・石井表記(6336)

本日は下落!東証2部上場、PER6.9倍、PBR1.85倍、時価総額93.9億円の小型株です。

同社ですが、パソコンやタブレット端末などに使われるプリント基板の製造装置の最大手、液晶パネルの配向膜を塗布するインクジェットコーター装置を手掛ける企業です。

直近の決算で上方修正していますが、工作機械及び産業用機械向け操作パネル、自動車向け印刷製品を中心に売上高が増加。

連結子会社である上海賽路客電子も、5G、EV、産業機械、家電製品が増加して顧客需要が続いた事で、営業利益を6億3300万円から15億5600万円(同44.3%増)へ、純利益を4億7200万円から12億1200万円(同66.8%増)となっています。

特にプリント基板分野では、次世代通信規格「5G」市場並びに半導体向けのパッケージ基板の需要拡大に伴い同分野での設備投資を増加させていますが、改めて見ても時価総額89億円未満で純利益12億円はかなりと言えます。やはりドスンときましたが、押し目を狙っていきます。

・レーザーテック(6920)

本日は上昇。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。

決算内容は大幅減益と何ともという感じでしたが、短期的な収益悪化は装置の検収タイミングによるもので、受注高は4.4倍と急拡大しています。上昇していく期待は高いですがPERを見ると割高ですので、その点は注意ですね。まだチャートは問題なさそです。

・フェローテック(6890)

本日は反発。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。各証券会社が目標株価を5000円以上としています。同社の真空シールは世界シェア約6割、台湾の受託製造大手TSMCや韓国サムスン電子などの半導体設備投資需要もあり業績は拡大していく見込みは十分です。

決算内容は22年3月期業績予想を上方修正、上期営業利益は2.7倍と抜群!本日の急騰は見事でしたね、今後も上下しながらも高値更新予想でしたが、最大200億円を超える公募増資ですからね。公募価格が決まるまでは、買うに買えませんので、これは仕方ないので引き続き様子を見ていきます。

・ルネサスエレクトロニクス(6723)

本日は下落。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが抜群の需要の高さがあります。まあこれもまだまだここから!

・レノバ(9519)、ウエストHD(1407)

再生可能エネルギーの本命銘柄、どっちが良い?と言われると、どっちも良いとしか答えようがないです。基本的にどんなテーマ株でも、本命は押し目買い意欲が強く、相場をけん引するものですので、再生可能エネルギーで何を買うか?と迷ってるなら、この2つはガチガチの本命です。

レノバが好決算から急騰となりましたが、この2銘柄は期待ですね!

・NTTデータ(9613)

本日は下落。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆5315億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。

決算も良好、上期の受注高は国内における順調な案件獲得に加え、海外事業の規模拡大及び為替影響により増加して22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が1091億3800万円(前年同期比71.0%増)となり、通期計画1800億円(前期比29.3%増)に対する進捗率は60.6%!まだまだ期待ですね。

・タムラ製作所(6768)

本日は下落。脱炭素時代のエネルギー効率向上、省エネルギーに大きく寄与するのがパワー半導体ですが、同社は、究極のパワー半導体として期待される酸化ガリウム製半導体の研究開発で世界のトップの企業です。引け後に決算を発表しましたが、22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比42.4%増の6.5億円でしたが、通期の同利益を従来予想の34億円→23.5億円(前期は23.8億円)に30.9%下方修正から急落。売り一巡して戻す展開が続いていますね、再度700円割り込みましたので一旦消し予定です。

明日の空売り注目銘柄

・enish(3667)

本日は下落。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから昨日は「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰しましたが、その後は軟調な推移。売り継続していますが、そろそろ切ってもいいかなという感じです。

・日本ペイント(4612)

本日は下落。総合塗料大手。自動車用や工業用などが主力21年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終利益は前年同期比59.0%増の503億円と業績は悪くありませんが、チャートがとにかく悪く、原材料高の影響からも下げはまだきそうと見ていますが、今日は底打った動きにも見えますが、まだ下げると見ています。

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