相場雑感と注目銘柄

日経平均株価は再び3万円を目指す展開か!10月19日相場雑感と注目銘柄

本日の相場雑感

昨晩の米国市場は、中国の7-9月期実質GDP(国内総生産)が鈍化した事や世界最大のテーマパークを運営するウォルト・ディズニーを、アナリストが動画配信サービスの契約者数の伸び悩みを指摘し、投資判断を引き下げた事が嫌気となりNYダウは終値35,258.61ドル、先週末比-36.15ドルと下落。

ナスダック総合指数は、フェイスブックやアマゾンなど主力ハイテク株が上昇、半導体関連も上昇しましたが、米企業の決算が良好と見る動きから、動画配信大手のネットフリックスや自動運転のテスラに業績期待の買いが入り終値15,021.81ポイント、先週末比-124.47ポイントと続伸なりました。

NYダウも下落とはなりましたが、底堅い動きではありますね。

やっかいな点としては、原油価格が2014年10月以来7年ぶりの高値水準、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどでつくるOPECプラスが主導する産油国は大幅増産に対して慎重姿勢を堅持していますし、原油供給不足が深刻化するとの不安があります。

日本政府も、経済回復に原油は必要不可欠、原油価格高騰は家計、企業と影響がでますので、国際エネルギー機関(IEA)と連携し主な産油国に原油の増産を要請を決めていましたが、需要が高く、高く売れるんだから原油産油国も安く売りたくはないですからね。

冬にかけての暖房で原油需要もですが、化学、板ガラス、繊維及び紙・パルプなどは業績面にマイナスの影響がありますので、心配はありますね。

日本株ですが、日経平均株価は昨日は利益確定売りがでましたが買戻し優勢の展開となり、日経平均株価は終値29,215.52円、前日比+190.06円、TOPIXは終値2,026.57ポイント、前日比+7.34ポイント、新興市場もグロース株の強い動きからジャスダックは+0.50%、マザーズは+2.26%となりました。

海運株が再び復活となっていましたが、新型コロナウイルスの感染が収束傾向、グローバル物流も活発化が追い風となり【9101】日本郵船が+7%を超える上昇となっていますね。

チャート位置は、揉み合いを続けていましたが、75日線を抜けた事で弾みがついた動きですが、上方修正、増配などの期待も入っている動きですね。

半導体関連は、利益確定売りをこなしながらも上にきていますね!世界市場が半導体関連に見直し買いが入ってきていますね。

【8035】東京エレクトロン、【6920】レーザーテック、【6723】ルネサスエレクトロニクス、【6890】フェローテックと軒並み上昇、【6336】石井表記は小幅ですが、大型、中小型と半導体関連は全体が買われてきていますので、これは上下しながらも上昇していくと予想しています。

個人的には半導体関連では【6857】アドバンテストが、出遅れていてかなり美味しい位置とは見ています。

アフターコロナの中では、【7625】グローバルダイニングが売り一巡後に強い反発を見せましたね。感染者減少の追い風もですが、空売りの買戻しも入ってきていますが、押し目を入れてから高値更新となれば、まだまだ相場になりそうですね。

需給面も良い銘柄としては、【3377】バイク王が急騰していましたが、貸借も1.05倍と空売りも溜め込んでいますが、25日、75日線を抜ければ、一発踏み上げが期待できます。

週末記載銘柄の【6240】ヤマシンフィルタ、明日の注目銘柄【6240】ヤマシンフィルタも高値677円と綺麗に上昇となりましたが、明日もう一段高あれば、上昇トレンドに入りそうな感じありますね。

ウルフ村田さんの【1783】アジアゲートが下落、【3927】フーバーブレインが小幅反発となっていましたが、高い位置で買った投資家も多いですし、何とか下支えが入っていますが、【2395】新日本科学が+6.47%と資金が流れていますので危ない予感がします。

全体相場は、選挙期待の政策期待の買いもですが、日経平均株価は25日移動平均線を抜ければ、次は3万円の窓埋めを目指す展開が期待できますね。

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明日の注目銘柄

・ヤマシンフィルタ(6240)

東証1部上場、PER49.5倍、PBR2.3倍、時価総額475億円の中型、建設機械向け油圧フィルターで世界トップシェア。産業用、医療用など開発力に強みを持つ企業です。

同社の主力事業の建機用フィルタ事業における建設機械市場においては、新型コロナウィルスの影響により停滞していた各国経済は、回復に向けたインフラ設備投資や資源需要増に伴い、建機の稼働時間の顕著な増加と新車需要の急激な回復に支えられ、当第1四半期連結累計期間における当社の売上高は大幅に増加し、新型コロナウィルス感染拡大前の水準まで回復となっています。

建機用フィルターが世界的な建機需要増追い風に、新車用、補給用と順調、エアフィルターも堅調推移。来週は期待ができる銘柄と見ています。今後の業績面でも、ビル空調向けナノフィルターの新製品投入していますが、集塵力、燃料効率が高く、故障予知可能な建機フィルター用IoTセンサーは大手建機メーカーで採用されています。

チャートは底入れしてから反発、綺麗に上昇となっていますね。

・グローバルダイニング(7625)

本日は急騰、東証2部上場、PER6.5倍、PBR2.52倍、時価総額66.3億円の小型、アフターコロナの割安の注目株と位置づけています。

外食チェーンを主力展開。国内でイタリア料理「カフェラ・ボエム」、エスニック料理「モンスーン・カフェ」、メキシコ料理「ゼスト」、和食「権八」などを運営、米国でも3店舗を運営しています。

業績面は7月30日の決算発表では、未定としていた21年12月期の純利益予想について10億2300万円(前期15億900万円の赤字)と発表しており、3期ぶりとなる最終黒字見通しとなっています。

賛否となったコロナ過の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置下において、商業施設店舗以外で通常営業を継続していることが業績押し上げ要因となったわけですが、緊急事態宣言も解除されてGotoEat復活と上昇していく材料もあります。売り一巡後はもう一発ある記載しましたが、これは高値更新ありそうですね。

・山善(8051)

本日は小幅高、東証1部上場、PER10.6倍、PBR0.92倍、時価総額1017億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。

伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。

8月11日発表の決算では、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.2%増の35億円。国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあり、消費財関連事業においても引続き好調に推移する見込みのため、通期の同利益を従来予想の115億円→130億円(前期は112億円)に13.0%上方修正しています。

PER10倍と割高感はなく、チャートを見ても全体相場が悪化から下落とはなっていますが、75日線で下げ止まり反発局面です。アフターコロナから業績面もさらなる期待があります。窓埋めまでの上昇が期待できると見ています。

・エアトリ(6191)

本日は上昇。東証1部上場、PER36倍、PBR14.68倍、時価総額846億円の中型株、国内航空券や海外ホテルを中心の旅行予約サイト「エアトリ」を運営する企業です。

旅行関連は、コロナ感染から旅行者激減、インバウンドも見込めないと地獄の様な業績が続いていましたが、同社もその影響を強く受けましたが、21年9月期業績予想を上方修正、営業利益は前期89億9400万円の赤字から営業利益は26億円から40億円と急回復の内容を発表。

同社はコロナ過で、需要増減に応じた最適な広告投下により安定的な利益確保しており、PCR検査は旅行会社等と提携し、ワクチンパスポートなど回復期の需要を取り込む準備もしています。25日線で反発とはなりましたが、あまり深追いせずにという感じですね。

・石井表記(6336)

本日は小幅高。東証2部上場、PER6.6倍、PBR1.76倍、時価総額80億円の小型株です。

同社ですが、パソコンやタブレット端末などに使われるプリント基板の製造装置の最大手、液晶パネルの配向膜を塗布するインクジェットコーター装置を手掛ける企業です。

直近の決算で上方修正していますが、工作機械及び産業用機械向け操作パネル、自動車向け印刷製品を中心に売上高が増加。

連結子会社である上海賽路客電子も、5G、EV、産業機械、家電製品が増加して顧客需要が続いた事で、営業利益を6億3300万円から15億5600万円(同44.3%増)へ、純利益を4億7200万円から12億1200万円(同66.8%増)となっています。

特にプリント基板分野では、次世代通信規格「5G」市場並びに半導体向けのパッケージ基板の需要拡大に伴い同分野での設備投資を増加させていますが、改めて見ても時価総額78億円で純利益12億円はかなりと言えます。この辺りが底値とは見ています。

・レーザーテック(6920)

本日は上昇。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。チャート的には10月29日の決算まで上を目指しそうな雰囲気はでています。

・フェローテック(6890)

本日は上昇。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。4000円を超えての勢いから一変しましたが、中国市場でも展開する半導体関連からも売りが強まっていますね。割安、業績も抜群ですので、引き続き押し目買いで攻めていきます。中国の電力供給問題は影響ない、子会社の増資という材料がでていました。まだまだ上昇余地は高いと見ています。

・ルネサスエレクトロニクス(6723)

本日は上昇。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが抜群の需要の高さがあります。

・レノバ(9519)、ウエストHD(1407)

真鍋さんのノーベル賞効果で再生可能エネルギーはさらに注目されそうですね。再生可能エネルギーの本命銘柄、どっちが良い?と言われると、どっちも良いとしか答えようがないです。基本的にどんなテーマ株でも、本命は押し目買い意欲が強く、相場をけん引するものですので、再生可能エネルギーで何を買うか?と迷ってるなら、この2つはガチガチの本命です。

・NTTデータ(9613)

本日は小幅下落。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆1,416億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。

・タムラ製作所(6768)

本日は上昇。脱炭素時代のエネルギー効率向上、省エネルギーに大きく寄与するのがパワー半導体ですが、同社は、究極のパワー半導体として期待される酸化ガリウム製半導体の研究開発で世界のトップの企業です。チャート的には底を打ったかな?という感じですね。内容は良い会社ですので、安値685円を割れるまでは放置します。

明日の空売り注目銘柄

・enish(3667)

本日は変わらず。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから昨日は「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰しましたが、その後は軟調な推移。東京ゲームショウで買われているだけかなと思っています。チャートは弱いので売り継続です。

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