
※2025年12月2日のデータとなります。
こんにちは、億トレサラリーマンです。
昨今の為替市場を見ていると、対ドルのみならず、対ユーロでも円安基調が続いています。円安は輸出企業にとっては追い風となる側面もありますが、私たちの生活実感としては、エネルギー価格の高騰や輸入品の値上がりといったインフレ圧力として跳ね返ってきます。資産が現金のみであれば、その実質的な価値は目減りしていく一方です。
こうした懸念のなかでこそ、私たちは視点を切り替え、中長期で成長し続ける強い資産、つまり有望な株式への投資に目を向けるべきでしょう。
さて、ここからは具体的な投資テーマの話に移りましょう。私が高市トレード関連の中で最重要だと考えている分野のひとつがサイバーセキュリティ分野です。
最近はニュースで目にしない日はないくらい。ランサムウェアによる企業のデータ人質事件、顧客情報の流出、システムダウンによる業務停止。昨今のサイバー攻撃は、加速度的に巧妙かつ悪質になっています。かつては「対岸の火事」と思われていたこれらの脅威は、今や万全の対策を講じていたはずの大企業ですら防ぎきれないほど高度化しており、甚大な被害をもたらしているのが現状です。
こうした状況下、政治も動き出しています。高市政権が新たに発表した重点投資6分野において、経済安全保障および国防の観点から「サイバーセキュリティ」が重要項目として挙げられました。政府は脅威の高まりを受け、今後5年間を見据えた新たな「サイバーセキュリティ戦略」を策定する方針を固めています。10月30日に公表された新戦略案によれば、サイバーセキュリティ情報をNCO(内閣サイバーセキュリティセンター等の関連組織)に集約し、分析能力を抜本的に向上させる体制を構築するとのことです。
ここで投資家として注目すべきポイントは、「国産技術」への回帰です。国家の安全保障に関わる基幹システムやセキュリティ技術を、海外製品だけに依存するのはリスクが高い。そのため、日本国内で開発された技術や、攻撃を受ける前に先回りして予防する「能動的防御」のような技術への需要が爆発的に高まっています。
また、ターゲットは官公庁や大企業に留まりません。サプライチェーン全体を狙う攻撃が増えたことで、中小企業にとってもセキュリティ対策は「経営の必須課題」となったといって過言ではありません。
こういった背景から、サイバーセキュリティ関連分野は今後中長期にわたり市場規模を拡大させ続けることは明白であり、投資対象として極めて魅力的なセクターであると断言できます。
今回は、そんな活況なサイバーセキュリティ関連銘柄の中から、実益と成長力を秘めたおすすめの銘柄をご紹介します。15期連続増収増益という安定的な成長を遂げ、上昇トレンドを継続している注目企業です。
国策&15期連続増収!サイバーセキュリティの好業績銘柄
▼ デジタル・インフォメーション・テクノロジー(3916)

東証プライム|PER17.4倍|PBR4.79倍|利回り2.88%|時価総額403億円
※2025年12月2日のデータとなります。
今回取り上げるのは、デジタル・インフォメーション・テクノロジー(以下、DIT)です。同社はビジネスソリューションから組み込みシステム開発まで多岐にわたるITサービスを展開する、独立系の総合IT企業です。
DITは、各種業界向けのオープン系・Web系システム開発を中心に、eビジネス基盤やECサイト構築、システム導入支援、そして車載や半導体・モバイル関連の組み込みシステム開発まで手掛けています。特にビジネスソリューション、eビジネスサービス、エンベデッド(組み込み)ソリューションの3部門が収益の太い柱となっており、特定の業界の不況に左右されにくい安定感があります。
しかし、私が今回DITを推す最大の理由は、同社のサイバーセキュリティ事業における圧倒的な「業界優位性」にあります。
DITは、自社開発の「DIT Security Platform」という統合的なセキュリティ基盤を提供しています。これには、Web改ざん検知、脆弱性診断、WAF(Web Application Firewall)、ランサムウェア対策といった、現代の企業防御に必要な機能が包括的に含まれています。
なんと、銀行における国内シェア80%という驚異的な実績を誇っています。セキュリティ基準が最も厳しい金融機関においてこれだけのシェアを持っているという事実は、同社の技術がいかに高く評価されているかの証明となるでしょう。
さらに、DITは中規模企業を主ターゲットに据え、自社プラットフォームに追加料金なしで「サイバーセキュリティ保険」を自動付帯させるというサービスを展開しています。資金力に限りがある中規模企業にとって、コストを抑えつつ、万が一の際の安心感も得られるこのパッケージは非常に魅力的で人気が高いそうです。技術的な優位性に加え、顧客心理を突いたマーケティング戦略が、競合他社に対する大きな優位性を築いています。
15期連続の増収増益
DITの業績は、まさに堅調の一言に尽きます。
2025年6月期の実績は以下の通りです。
売上高:241億5900万円(前期比21.5%増)
営業利益:30億1300万円(同24.3%増)
経常利益:30億2700万円(同25.7%増)
当期純利益:21億7800万円(同29.1%増)
売上、利益ともに20%を超える高い成長率を叩き出し、これで15期連続の増収増益を達成しました。
さらに、2026年6月期の予想も好調を維持しています。
売上高:260億円(前期比7.6%増)
営業利益:30億5000万円(同1.2%増)
経常利益:30億5000万円(同0.8%増)
当期純利益:22億円(同1.0%増)
小幅ながら16期連続となる増収増益を見込んでいます。受注状況などが好調に推移した場合、上方修正なども期待できる銘柄だと思います。
株価動向と投資戦略
最後に株価の動きを見てみましょう。
2023年10月を底に、緩やかながらも確実な上昇トレンドを形成しています。
短期間で急騰する銘柄は、一過性のブームで終わり急落するリスクを孕んでいますが、DITのチャートは過熱感がなく、下値を切り上げながらじりじりと上値を更新しています。これは、業績の成長に合わせて株価が素直に評価されていることを表しており、押し目を狙いながら中長期保有に適した銘柄だと言えそうです。
国策としてのサイバーセキュリティ強化、金融機関も認める技術力、そして15期連続増収増益という堅調な業績。DITは、不透明な相場環境においても比較的安心して投資しやすい銘柄のひとつだと考えます。
過熱感なく底堅く推移しているため、焦って高値を追う必要はありません。押し目を丁寧に拾いながらの取り組みで良いと思います。
※あくまでもこの記事は億トレの個人的な予想と見解で記述してあります。投資の際にはご自身の判断で余裕資金内で行ってください。
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