レアアース関連銘柄

中国輸出規制で高まる需要期待!「レアアース」関連の注目本命株3選

中国 夕景

※2025年10月21日のデータを参照しています

こんにちは、億トレサラリーマンです。

最近のマーケットで注目を集めているテーマのひとつといえばレアアース関連が挙げられると思います。

素材に微量添加することで素材の性能を大幅に向上させる性質を持つことで「ハイテク産業のビタミン」とも称されるレアアースですが、このレアアースを巡る中国の動向が世界の経済安全保障上の大きな焦点となっていることを理解しておく必要があります。

中国は世界のレアアース供給において圧倒的なシェアを占めており、その輸出規制の動きは世界中の産業に大きな影響を及ぼす可能性があるからです。

今回の記事では、この中国のレアアース輸出規制の動きとレアアースについての解説、そしてレアアース関連の注目本命株3選をご紹介していきます。投資先選定の参考になると思うので、ぜひ最後までお読みください。

中国政府 - レアアースの新たな輸出規制を発表

2025年10月、中国政府はレアアース(希土類)に関する新しい輸出規制を発表し、国際的な波紋に及んでいます。

レアアース輸出規制の内容

中国商務省は「商務部公告2025年第61号・第62号」に基づき、10月9日から一部施行、12月1日全面施行とするレアアース関連品目・技術の輸出管理措置を導入しました。

内容としては、以下の通りです。

対象範囲の拡大:
中国原産のレアアース素材だけでなく、それを0.1%以上含む最終製品や、中国のレアアース技術を用いた製品の再輸出までが規制対象になります。

輸出許可制度の厳格化:
輸出には中国商務部の「両用品輸出許可証」が必要となり、軍事用途を含む場合は原則として不許可となります。半導体、磁石、電池、モーター関連技術などは個別審査対象になります。

国外再輸出の制限:
海外企業であっても中国産レアアースや関連技術を利用して製造された場合、再輸出には中国政府の承認が必要となります。

レアアース輸出規制の背景と狙い

前述した通り、中国は世界のレアアース精製能力の約9割を占めており、これを経済的な切り札をして活用していると予想されています

この発表の背景には、米国との半導体や防衛産業分野での対立激化があり、アメリカの輸出規制に対抗する「報復措置」の側面があると指摘されています。

レアアース輸出規制で想定される影響

この輸出規制で、産業界にさまざまな影響を及ぼすことが予想されています。

日本・韓国・台湾の産業への影響:
半導体・電気自動車(EV)・モーター・磁性材など多くの製造業が中国産レアアースに依存している状況です。これによる短期的な供給不足での混乱が懸念されています。特に、台湾半導体大手TSMCや日本企業においては、上流の精製段階で中国産レアアース依存が高くなっていることで受ける影響は避けられないとの見方ができそうです。

価格と市場への影響:
レアアース磁石や原材料価格の上昇がすでに観測されており、今後はさらなる供給不安と価格高騰が起きる可能性が示唆されています。

9月の中国輸出統計ではレアアース磁石の輸出が前月比6%減となっていることが分かっています。

各国の対応強化:
日本政府はこの輸出規制に対して懸念を示しており、G7との連携を強化して対応する方針を表明しています。また、代替供給源としてオーストラリアやアメリカ、ベトナムなどからの供給確保を検討したり、リサイクル推進が再び重要課題として浮上してきている状況です。

レアアース(希土類)とは、スカンジウム、イットリウムを含む17種類の元素の総称です。

レアアースという名称から希少なもののように思われがちですが、地殻中の埋蔵量自体が少ないわけではありません。しかし、採掘が困難であることや、他の元素と分離・精製することが難しいという点から「レア」とされています。

レアアースの重要な用途

レアアースは、素材に微量添加するだけで素材の性能を大幅に向上させる魔法の材料として、現代社会におけるハイテク産業に不可欠な材料と言われています。

レアアースは、以下のような用途で使用されるケースがあります。

ネオジム磁石などの強力な磁石:
電気自動車(EV)のモーター、風力発電のタービン、スマートフォンやパソコンの小型モーター、ハードディスクドライブなど、さまざまな製品に使用されており、製品の小型化・高性能化・高効率化にとって重要な材料となります。

光学・発色材:
LEDや液晶ディスプレイの蛍光体、光ファイバー、カメラレンズなどに使用されています。

触媒:
自動車の排ガス浄化触媒(セリウムなど)や石油精製の触媒などに利用されており、環境対策としても重要な役割を担っています。

特に、EVや再生可能エネルギーなどの脱炭素化に不可欠な分野、そして防衛産業や半導体製造などにも重要な物質として大きな価値を担っています。

簡単に解説が終わったところで、ここからはレアアース関連の注目本命株3選をご紹介していきます。

※2025年10月21日のデータを参照しています

▼ 東洋エンジニアリング(6330)

東洋エンジニアリング(6330)の株価チャートの画像

東証プライム|PER26.5倍|PBR1.93倍|利回り1.11%|時価総額872億円

東洋エンジニアリングは、日本近海にある海底レアアース泥を採掘するための技術開発に深く関与していることで注目を集めています。

南鳥島沖のレアアース泥開発プロジェクトに参画していたり、水深6,000mの超深海から、粘性の高いレアアース泥を液状に変えて船上に組み上げる「サブシープロダクションシステム」の設計・製作を担っており、世界初の技術として期待が集まっています。

▼ 大同特殊鋼(5471)

大同特殊鋼(5471)の株価チャートの画像

東証プライム|PER-倍|PBR0.61倍|利回り-%|時価総額2,862億円

大同特殊鋼は、希土類を使用せずに強力な磁力と耐熱性を実現したネオジム磁石を開発し、自動車メーカーのハイブリッド車用モーターなどに広く採用されている実績を持っています。レアアースの供給不足が懸念されるいま、同社のような技術を持つ企業への注目が集まる可能性が高くチェックしておきたい銘柄です。

▼ アサカ理研(5724)

アサカ理研(5724)の株価チャートの画像

東証スタンダード|PER38.7倍|PBR1.78倍|利回り0.47%|時価総額87.2億円

アサカ理研は、貴金属やレアメタルのリサイクルを手がけており、都市鉱山からレアアース回収技術で注目を集めています。資源の安定調達の重要性が高まるなかで、リサイクル事業への期待の高まりから同社への注目が集まっています。

以上、レアアース関連の注目本命株3選でした。

ハイテク産業への影響、日本の資源安全保障の観点からもレアアースに関する銘柄への関心の高まりは今後も継続していくことが予想されます。注意深く周辺銘柄群を調べてみることで、株価大化けに期待できる銘柄を見つけることができるかもしれません。

※あくまでもこの記事は億トレの個人的な予想と見解で記述してあります。投資の際にはご自身の判断で余裕資金内で行ってください。


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