
※2025年9月23日のデータを参照しています
こんにちは、億トレサラリーマンです。
株式市場に上場している企業のなかには、色々な分野に事業を展開している企業もあれば、専業一本勝負の企業もあります。
一般的に、マーケットにおいては専業メーカーは、
・事業が単一で、その市場が縮小するリスクがある
・予期せぬ技術革新があると大きな打撃になる
・景気悪化に左右されやすい
・既存事業の成長に限界が見えたときに新たな収益源を確保することが難しい
などのリスクがあるという側面から、投資家目線では嫌がられるケースも少なくありません。
しかし、こういうメリットもあります。
高い専門性:
特定分野に特化することで技術やノウハウが蓄積され、市場での競争力が高まる
効率的な経営:
経営資源が分散しないことで、研究開発や製造、マーケティングなどが効率的になる
市場変化への迅速な対応:
専門分野への理解が深く、顧客ニーズや技術変化に迅速に対応ができる
こればかりは投資家の投資スタイルや好みで分かれるところだと思いますが、決してデメリットだけというわけではありません。
今回、億トレが注目している銘柄は、専業メーカーは専業メーカーでもその分野のシェアがトップクラスの企業になります。特定の分野でシェアトップを誇る企業への投資はかなり有効です。
シェアトップの企業は、その位置に上り詰めるまでに培ってきたブランド力や技術力、販売力が強く競争優位性が強固である特徴があります。また、市場での価格決定権をもったり、業界内の技術やサービスにおけるデファクトスタンダードを形成する役回りになることも多いです。
こういった理由からも、専業分野でシェアトップを占める企業は、専業によるデメリットを補って余りあるほどの強みを持っていると言えるでしょう。
今回の記事では、生成AI市場拡大に関連するある分野におけるシェアトップを誇る専業メーカーをご紹介します。競争優位で安定した実績と成長性を持つ注目の銘柄ですので、ぜひチェックしてみてください。
生成AI市場拡大を追い風に事業成長必至のおすすめ専業シェアトップ銘柄
◆ニッポン高度紙工業(3891)

東証スタンダード|PER13.3倍|PBR1.02倍|利回り2.99%|時価総額250億円
※2025年9月23日のデータを参照しています
◆企業概要と主力事業について
ニッポン高度紙工業(3891)は、四国・高知に本社を構える製紙メーカーですが、一般的な紙製品とはまったく異なる領域で世界的な存在感を放っています。
同社の主力製品は「アルミ電解コンデンサ用セパレータ」。聞き慣れない部材かもしれませんが、スマホからEV、AIサーバーまで、あらゆる電子機器に組み込まれる電源回路に欠かせない基盤素材です。
セパレータというのを簡単に説明すると、電子機器などに使われるコンデンサのなかで、プラス極とマイナス極がくっつかないように仕切る役割を持つ紙のことです。同社が作っているのは、電気を通さず、不純物が非常に少ない特殊な紙だと思ってもらえればOKです。
このセパレータが同社の売上の約76%を占め、残り約24%はリチウムイオン電池などに用いられる機能材が占めています。国内シェアは驚異の95%、世界市場でも約60%を握る圧倒的トップメーカーであり、まさに「ニッチ分野での独占的プレーヤー」といえる存在です。
同社は高度な抄紙技術を武器に、性能・信頼性で他社を寄せ付けない銘柄といえます。
◆注目ポイント
特に注目されるのが、生成AIの普及に伴う需要拡大です。
ChatGPTをはじめとする生成AIは膨大な計算処理を行うため、サーバーやデータセンターの電源強化が不可欠となります。その心臓部となる高耐熱・高性能セパレータの開発・販売を同社が手掛けており、新たな成長の軸となっています。
加えて、EV・ハイブリッド車など車載分野でも電池需要が拡大中です。「Cellulion」と呼ばれる新素材をはじめ、次世代市場に向けた展開も着実に進んでいます。
直近の業績を見ると、2024年3月期は売上高1,482.8億円(前年比11.3%増)、営業利益17.19億円(74.5%増)と大幅な増収増益を達成しました。背景にはAI関連投資の活発化やEV市場の拡大があり、同社製品の需要が追い風となった格好といえます。
続く2025年3月期も、米子新工場の稼働による生産効率改善や新素材の拡販効果で、2期連続の増収増益を見込んでいます。
投資家にとって重要なのは、独占的なシェアと高付加価値戦略を持つ企業は、市場変化に左右されにくく、長期的な収益基盤を築ける点です。ニッポン高度紙工業は、生成AIやEVといった成長産業の波を確実に取り込み、今後の業績成長と株価の動向から目が離せない銘柄です。
◆株価推移
株価は直近で大きく切り返しており、足元では2,300円台に乗せて力強さを見せています。下値は2,000円前後に分厚い支持帯があり、急落局面があっても買いが入りやすい環境です。
上値余地としては、まず2,500円の節目をクリアできるかが焦点になります。その先は2024年高値水準の2,800円近辺がターゲットとなり、ここを突破すると一気に大相場に発展する可能性もあります。
足元の出来高増加も注目すべきポイントで、市場参加者が増えていることは株価上昇の追い風になります。テーマ性と需給がかみ合えば、中長期でさらなる上値を狙える展開も十分考えられるでしょう。
押し目を拾いつつ、中長期的に狙っていきたい銘柄だと思います。
※あくまでもこの記事は億トレの個人的な予想と見解で記述してあります。投資の際にはご自身の判断で余裕資金内で行ってください。
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