
こんにちは、億トレサラリーマンです。
直近の株式市場において、量子コンピューター関連企業への関心が著しく高まっています。政府は科学技術政策の重要な柱として量子分野を位置づけ、産業競争力強化に向けた大規模な投資を決定していることが大きな要因と言えそうです。
市場参加者にとって特に印象的になったのは、石破総理による茨城県つくば市の産業技術総合研究所への視察です。そこで公開された量子技術研究センターは、実に620億円という莫大な予算を投じて建設された施設であり、日本の量子技術開発における本気度を示す象徴的な存在となっています。このセンターは、国内では初めて導入される中性原子量子コンピューターや、富士通が独自開発した国産量子コンピューターなど、世界水準の最先端機器が集結しています。
市場規模の観点から見ると、量子コンピューター業界の成長ポテンシャルは極めて魅力的です。調査機関の分析によれば、2024年時点で約12億ドルの市場規模が、2030年までに約85億ドルまで拡大すると予測されています。これは年平均成長率約40%という、他の多くの産業では見られない驚異的な成長率です。関連するソフトウェア市場についても、2024年の約5億ドルから2030年には約30億ドルへと6倍の拡大が見込まれており、ハードウェアと並行してソフトウェア領域でも大きなビジネスチャンスが生まれることが期待されています。
日本政府は、2025年を「量子産業化元年」として設定し、これまでの基礎研究段階から実際の産業応用段階への転換を図る方針が明確化されています。石破総理は5月末にも量子技術戦略のさらなる強化について言及しており、この発言を契機として量子コンピューター関連株式群への投資マネーの流入が一層活発化しています。
具体的な政策面では、内閣府のSIPプログラムにおいて、量子技術分野への予算配分を2025年度から3年間で総額1,500億円規模に拡大する検討が進められています。また、民間企業の研究開発を後押しする税制面での優遇措置拡充も予定されており、官民一体となった量子技術発展への取り組みが本格化しています。また、政府が掲げる「量子未来社会ビジョン」では、2030年までに量子技術関連市場を50兆円規模まで押し上げるという野心的な目標が設定されています。この目標実現に向けた戦略的投資の一環として、今回の研究センター整備が位置づけられており、日本の量子技術にかける期待の大きさを物語っています。
これまで億トレが注目してきた関連銘柄の中には、こうした追い風を受けて株価が大幅に上昇している企業も複数見受けられますが、まだまだ株価の位置的に出遅れ感のあるお宝銘柄をご紹介しきれていません。というわけで、今回は【厳選テーマ株】市場の主役に躍り出た「量子コンピューター関連」の注目すべきお宝出遅れ銘柄と表して、億トレの注目している量子コンピューター関連銘柄のなかでも出遅れ感のある「まだまだこれから」の大化け候補株をご紹介します。
量子技術への政府支援強化と産業化本格始動というこの重要な局面において、改めて有望銘柄を整理し直すことは、今後の投資戦略構築において極めて重要な意味を持ちます。量子コンピューター関連市場はまだ発展途上の段階にありますが、技術進歩のスピードと政府による強力なバックアップを総合的に勘案すると、向こう数年間で劇的な変化が起こる可能性が高い分野として位置づけることができるでしょう。
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※2025年5月28日のデータを参照しています
【厳選テーマ株】市場の主役に躍り出た「量子コンピューター関連」の注目すべきお宝出遅れ銘柄
グリッド(5582)

東証グロース|PER44.5倍|PBR3.14倍|利回り-%|時価総額120億円
グリッド(5582)ってどんな企業?
グリッドは、AI技術を用いて社会インフラのオペレーション最適化を目指す企業です。東京都港区に本社を構え、電力・エネルギー、物流・サプライチェーン、都市交通・スマートシティといった社会インフラ分野の計画業務の最適化ソリューションを提供しています。同社の主力事業はAI開発であり、特に数理最適化や機械学習・強化学習といったAIアルゴリズム開発手法と、社会インフラに関する深い業務知識を組み合わせることで、複雑かつ不確実性の高い計画業務を効率化・最適化する「計画最適化」に強みを持っています。顧客の計画対象業務を数式化し、シミュレーターを開発することで、デジタル空間上で様々な要素の動きを再現し、その結果から最適な計画を導き出すことを可能にしています。
量子コンピューター関連事業においては、グリッドは2017年より量子アルゴリズムの研究開発を行っており、2018年には論文発表、2021年には関連技術の特許出願を行うなど、積極的な取り組みを進めています。同社が行っている計画最適化分野は、量子コンピューターの活用が期待される領域であり、計算の高速化や、より大規模・高精度なシミュレーションの実現を目指しています。
具体的には、トヨタ自動車と量子機械学習の研究分野で協業しているほか、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「量子・古典ハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業」の採択事業者として、電力の需給調整における最適化を量子アルゴリズムで定式化し、量子技術を活用して複雑な最適化計算を高速化する研究開発を加速させています。これにより、電力需給バランスの安定化と高効率化の同時実現を目指しており、今後さらに本格的な量子コンピューターが実用化された際には、研究開発で得た知見を活かし、量子テクノロジーを駆使したサービスを提供することを目指しています。
グリッド(5582)の注目ポイントまとめ
グリッドが量子コンピューター関連銘柄として位置付けられる理由は、以下の通りです。
- グリッドは、AI技術を活用した社会インフラ分野の計画最適化を主力事業とし、その中で量子コンピューターの活用が期待される「最適化」領域に強みを持っています。
- 2017年から量子アルゴリズムの研究開発を開始し、2018年以降は論文発表や2021年からは関連特許出願も行うなど、量子技術の実用化に向けて積極的な取り組みを続けています。
- トヨタ自動車と量子機械学習の研究分野で協業しているほか、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「量子・古典ハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業」にも採択されています。
- 国立大学法人電気通信大学と共同で「仮想発電所需給調整におけるリスクヘッジ型量子古典確率最適化手法の開発」に取り組むなど、量子技術を社会インフラの実課題解決に応用する姿勢を明確にしています。
これらの理由から、グリッドはAI・DX関連だけでなく、量子コンピューター技術を実ビジネスに活かすポテンシャルを持つ企業として、量子コンピューター関連銘柄に分類されています。
グリッド(5582)の株価動向
2023年7月のIPO直後に高値6,400円を記録して以降、調整が続いており、直近ではおおむね2,200〜2,800円のレンジでの持ち合いが続いています。量子コンピューター関連銘柄の中でも、やや出遅れ感が目立つ銘柄と言えるでしょう。
これまで上値を抑えていた75日移動平均線を終値ベースで明確に上抜けることができれば、需給の整理が進み、「アク抜け」が完了したと判断できそうです。その場合、中期的なトレンド転換の兆しと見ることができ、今後の値動きに注目が集まるでしょう。
短期的には、まずレンジ上限である2,800円付近が意識されそうです。もしこの水準を明確に突破してくるようであれば、株価のステージが一段上に切り上がる展開も視野に入りそうです。
量子コンピューター関連は日本における大きな産業となる可能性があり、日本政府が量子技術にかける期待の大きさからも中長期的な投資価値は高いと判断しています。ポートフォリオへの組み入れを強くおすすめしたいイチオシ銘柄です。相場の流れを見極めながら、ぜひ検討してみてください。
※あくまでもこの記事は億トレの個人的な予想と見解で記述してあります。投資の際にはご自身の判断で余裕資金内で行ってください。
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