相場雑感と注目銘柄

菅総理退任!日経平均株価3万円超えの期待!来週の相場展望、注目銘柄【6890】フェローテック

来週の相場展望

来週の相場は中々に楽しみな相場ですね!

週末の米国市場は、注目の8月の非農業部門雇用者数は前月比23万5000人増と、過去7カ月で最も少ない増加となりました。ADP雇用統計も悪い数字でしたが、ホスピタリティー業界や小売業界でさえ雇用創出が急減速していますので新型コロナウイルスの変異種の影響はかなり深刻と言えますね。

金融当局者はテーパリング開始前に雇用者数のさらなる増加を確認する必要がありますので、今回の雇用統計を見る限りは、テーパリングを求めていたFOMCメンバーも9月のFOMCでテーパリング」という見方はかなり後退したと言えます。

NYダウは雇用統計を受けて景気の影響を受けやすい景気敏感株が売られて乱高下しましたが、テーパリング懸念が後退で終値35369.9ドル、前日比-74.73ドル、ナスダック総合指数はインターネット通販のAmazonがしっかり、その他主力ハイテク株が買われて終値15363.516ポイント、前日比+32.339ポイントとなりました。

先週は本当色々あった!という感じですが、8月末の月末アノマリーを払拭、そして週末は菅総理の自民党総裁選挙を辞退した事で株価が急騰!

日経平均株価は29,000円を超えて、終値29,128.11円となったわけですが、今週1週間だけで日経平均は1500円近くも上昇しています。

内閣支持率の低迷、政治への不安が辞任により、新たな経済対策への期待と目が向き。新規感染者減少と日本株にとって追い風となる要因が多かったですね。

短期的な過熱感はありますが、日本株はこれくらいのポテンシャルは本来ありましたので、株価は3万円は超えてくると見ています。

外国人投資家も政局が不安定だった。コロナ感染者が減らない。という理由で売り込んできていましたので、政治が期待方向に向き、東京都の5000人近いコロナ感染者も8月30日には一時2000人と減少。上値を抑えてきた各種要因も解消、つまりは悪材料出尽くししたという動きです。

来週はメジャーSQ週ですので、買い一巡後は乱高下しそうではありますが、「解散して選挙に向けては買い」というアノマリーもありますので日本株は期待の相場となったと言えます。

チャートを見ても上昇トレンドは明白ですし、日足、週足、月足と上に向いていますので押し目買いは強いと見ています!という事で来週も買い目線で攻めていきます。

週明けの注目銘柄

日々注目銘柄を記載していますが、今回は新規で注目している銘柄を記載します。

・フェローテック(6890)

前にも記載していますが、やっぱ期待できそうなのはフェローテックかな?という感じです。

東証JQ上場、時価総額1240億円、PER6.2倍、PBR1.45倍、グローバルシェア「真空シール:65%」「サーモ モジュール:36%」などトップシェア、半導体製造装置向け冶具・消耗材の、マテリアル製品「石英・セラミックス・シリコン・CVD-SiC」を持つ。半導体製造装置メーカーに向けたシリコンウエハーなどの研磨、パワー半導体基板の製造など、半導体を主力とする企業です。

半導体企業は、半導体需要から好業績の企業が多いですが、同社はその中でも群を抜いた業績の拡大が続いてます。昨日発表した決算では、半導体等装置関連事業におきましては、製造装置向けの真空部品や半導体製造プロセスに使用される各種マテリアル製品(石英・セラミックス等)の販売は堅調に推移。

電子デバイス事業は、主力のサーモモジュールは、自動車温調シート向けは一定水準で推移、5G通信システム機器向けの販売は好調。PCR検査装置などの医療検査機器向けのほか民生分野も堅調に推移。そしてパワー半導体用基板は、新製品であるAMB基板の採用が増えたことから、売上は前年比で大きく伸長した事で、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比12倍の65億円。

通期予想も2期連続で過去最高益の予想からさらに上乗せして、通期の同利益を従来予想の136億円から200億円に47.1%上方修正し、増益率が65.3%増から2.4倍に拡大しています。

これだけでもサプライズな内容ですが、今期の上期配当を14円から23円に大幅増額、下期配当も従来計画の14円から23円、年間配当は18円増額して46円としています。

半導体関連が直近軟調な動き、中国市場に積極展開している不安要素から、決算前に下落基調となっていましたが、上方修正、大幅増配、割安と3拍子揃った内容からもここから大きく飛躍する可能性は高いと見ています。

追記としては、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が、同社の目標株価を4200円から5000円と引き上げています。引き上げた理由としては収益及び財務面で多大な負担となっていたシリコンウエハ子会社の非連結化と半導体マテリアル、パワー半導体用基板、電動車関連ビジネスなどの成長加速などを評価したとの事ですが、需要も高い半導体、今後政府も力を入れていくのは明白ですし、中国市場での子会社の期待などありますので、4000円は十分にいきそうな感じはあると見ています。

株式投資はリスクが伴いますので、投資は自己判断でお願い致します

 

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