相場雑感と注目銘柄

8月5日相場雑感と明日の注目銘柄

本日の相場雑感

昨晩の米国市場ですが、雇用統計の最も相関関係が強いとされる指標、7月の米ADP(民間雇用統計)が朝方発表されましたが、非農業部門の民間就業者数が前月比33万人増、市場予想を大幅に下回る結果となっています。

新型コロナウイルスの変異種が流行する中で、この雇用回復のペースが鈍化している内容は景気減速への懸念が強まり昨日買われた景気敏感株が売られ、WTI原油価格は、エネルギー需要見通しの悪化から原油安となりNYダウは終値34792.67ドル、前日比+323.73ドル。

ナスダック総合指数は、7月の米ADP(民間雇用統計)の反応から長期金利が低下となり相対的な割高感が薄れた事で、ネットフリックスやフェイスブック、半導体株のエヌビディアなども買われ3日続伸となりました。

ただ金曜の政府発表の雇用統計とかなり差異がある場合がありますので一概に言えませんが、この内容はちょっと悪いですね。

後は、クラリダFRB(米連邦準備理事会)副議長が2022年末までに経済の利上げ条件達成が可能で23年の利上げ開始を予想しているとの発言もありますので、雇用統計前ですので米国市場は利益確定売りがでてそうな雰囲気ありますね。

日本株は好業績銘柄に資金が集中した事で寄付きから反発してのスタートとなりましたが、東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最多を更新している事も不安材料となり上値を積極的に追う姿勢とはなりませんね。

日経平均株価、TOPIX共にプラスでの大引けとはなりましたが新興市場はジャスダック、マザーズ共に下落していますが、ジャスダックは前回安値近辺ですが、マザーズ指数はトレンドが崩れておりますが、昨日も記載しましたがマザーズの信用評価損率は-25%程度となっていますので、そろそろ底入れと見ています。

ですが、東京都の感染者が引け後に5000人超えと不安要素が拡大していますので、もう一段下げて5月17日に付けた1040.58ポイントを下回る可能性ありますので、落ちるナイフは拾わず反発してからを待つ方が得策と言えます。

グロース株からバリュー株への流れとなっていますが、海運業、鉄鋼、精密機器とオールドエコノミー関連が強いですね。

【9101】日本郵船、【9104】商船三井、【9107】川崎汽船と揃って上昇しましたが、【9101】日本郵船は一時STOP高までいくのかと思う急騰となりましたが、これだけ急騰しても割安で高配当ですので外国人投資家、機関投資家もかなり資金を投入してきている様です。

軟調な動きが続く日本株ではありますが、米シティや米ゴールドマン・サックスが米国市場は高値警戒感があり、中国市場は規制など不安定な事から出遅れ感が強い日本株に対して強気の見方をしています。

昨日の【7203】トヨタなどは業績は好調なのに期待が高すぎて売られるという典型のパターンでしたが、トヨタは株式分割も今後控えています。

好業績も多い中で、日本株だけここまで売られるのは何で?と言いたくはなりますが、来週頭には底打ちという目線には変更はありません。

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現在の市場のテーマ

感染症対策関連銘柄

オリンピック関連

国土強靭化

電線地中化

新型コロナ治療薬

半導体

脱炭素

再生可能エネルギー

太陽光

中小型株

仮想通貨関連

アフターコロナ関連

明日の注目銘柄

・シェアリングテクノロジー(3989)

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・ティラド(7236)

本日は下落。昨日決算を発表しましたが、第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高328億7400万円(前年同期比30.2%増)、営業損益22億3900万円の黒字、市場予想よりも遥かに良い好業績だった事や併せて自社株買い発表で急騰しましたが、PER9.1倍、PBR0.57倍と割安です。信用倍率0.96倍と空売り燃料が満タンですので、一押しいれてくれましたが5日線までは届かず。明日下落する様なら買いでいきます。

・ニッポン高度紙(3891)

本日は小幅高。業績は22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の13.3億円、上方修正を発表。通期見通しも2期連続で過去最高益予想を上回る見通しとしています。直近上昇していた銘柄が利益確定売りがでておりましたので、同銘柄にも波及しました。10日線まで下落したら買い。

・ティアンドエス(4055)

本日は下落、9月上場が期待される超大型IPOのキクオシア関連の銘柄です。キオクシアグループ向けが売上高全体の約8割を占めています。PER67.05倍、PBR11.63倍と割高ではありますが上場が近づくにつれて同銘柄への期待は高まると予想しています。マザーズの動きがやばすぎるので、もう一段下げきそうですね。4000円割れで撤退。

・エフオン(9514)

本日は小幅安。日本初の省エネ支援会社ですが、他再生可能エネルギー関連と比べて出遅れていた事から資金が集中しています。根固めしている動きではありますが、全体が弱いので投げ売りでそうですね。上放れしたら素直に追随買い。下放れする様なら一旦撤退ですかね。

・テスHD(5074)

本日は下落。2021年4月のIPO銘柄、同社は再生可能エネルギー発電所の運営や売電を主力展開する企業です。正直PER、PBRを見ると割高感は否めません。25日線まで下落しましたので、ここは買い場と見ますが、再び割り込むと雪崩がでる危険性もありますので注意は必要です。

・オーナンバ(5816)

本日は下落。上方修正&増配を発表後に急落した同銘柄ですが、明日は決算発表ですのでリバウンドで利益を出した投資家が投げた感じですかね。PER8.2倍、PBR0.50倍、時価総額84.4億円。800円の壁から700円の壁になってしまっていますね。明日の決算通過から流れは変わると見ています。

明日の空売り注目銘柄

・ユニバーサル(6425)

本日は小幅高チャート的な弱さもですが、フィリピンのカジノ、オカダマニラも東南アジアでコロナ感染者が爆発していますので、業績面はしばらく厳しいと見ていますが、21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常損益は87.6億円の赤字と予想通り悪い内容でしたね。75日線撤退で。

・タムラ製作所(6768)

本日は下落。LINE会員限定で「増し担保解除で一吹きあっても信用買い残が多いと帰って戻り売りの急所となりますのでその点は頭に入れましょう」と配信してから25日線を割り込み売りが加速しています。本日の決算発表は22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は2.3億円の黒字となっていますが、サプライズは全く無し。これはかなり微妙と思います。売り継続。

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