相場雑感と注目銘柄

9月9日相場雑感と明日の注目銘柄

本日の相場雑感

昨晩の米国市場は、新型コロナウイルスの変異種デルタ株の流行から、FRBが8日発表した全米12地区の連銀景況報告も、7-8月の経済成長が「やや鈍化した」と発表、ECB(欧州中央銀行)理事会を控え警戒感て売り優勢の展開が続きNYダウは終値35,031.07ドル、前日比-68.93ドルと3日続落。

ナスダック総合指数は、好調な動きでしたが、SOX指数の下落、主力ハイテク株が利益確定売りに押される動きとなり終値15,286.64ポイント、前日比-87.69ポイントと5日ぶりに反落となりました。

景気動向の影響を受けやすい株が売られましたが、今日の欧州のECB(欧州中央銀行)理事会では、最近の急激な物価上昇を受けてパンデミック緊急購入プログラムの縮小を決めることへの警戒感もありますので、まずはここを通過してからという姿勢が投資家の中で強まっています。

日本株と比べて米国、欧州の市場は過熱感もありますし、米国では8月の雇用統計を受けても年内のテーパリング開始予想を維持する金融機関は多い様ですのし、仮想通貨も売り込まれる動きもありますので、まだ深押しはありそうですね。

日本株も前日で日経平均株価が8連騰していましたし、香港市場が下落した事から利益確定売りが出て3万円を割り込んでから売りが加速しましたが、下げ渋っていますね。

日経平均株価は終値30,008.19円、前日比-173.02円、TOPIXは終値2,064.93ポイント、前日比-173.02ポイント、新興市場もジャスダック、マザーズと下落となりました。

日経平均株価は3万円を辛うじて維持しましたがチャートを見ますと、5日線を下支えにして推移していますが、25日移動平均線との乖離もあり過熱感はでています。日本株は出遅れから米国市場と相反する動きで上昇が続いていますが、政府も緊急事態宣言を月末までとしましたので経済鈍化の不安、感染者の高止まりもありますので、いつ深押しがきてもおかしくないというのは念頭に入れておくべきです。

ですが、ポイントとしては個人投資家が4917億円の売り越しとかなり売りに回っています。過熱感はあるでもこれだけ空売りが入ってきたという事は、落ちても買戻しが入り支えとなります。

そして「新政権の政策期待が背景」にありますので、下落局面は買いやすいというのも事実ですので、売り方に回るよりは買いで攻めるスタンスを継続するべきと思います。

強い上昇を続けていた半導体関連もさすがに売られて【6920】レーザーテック、【6690】フェローテックと下落していますが、ここまで上昇しましたのでイナゴをふるい落としてから再度相場と見ています。

半導体関連では【2760】東京エレクトロンデバイスが上場来高値更新、もう一段高ありそうですね。

思惑全開の【2667】イメージワンは、材料期待と思われる買いが入りスルスルと上昇していますが、明日は金曜日ですので期待の買いが入りそうですが、材料は基本出ないものですし、投機的な買いが観測されていますので遊び程度に見るべきと思っています。

押し目をのんびり待ちながら保有を増やす場合は、下落したものだけに手を出す感じで取り組んでいくのが良いですかね。

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現在の市場のテーマ

感染症対策関連銘柄

海運

鉄鋼

オンライン診療

中古車

半導体

脱炭素

再生可能エネルギー

太陽光

仮想通貨関連

アフターコロナ関連

明日の注目銘柄

・レーザーテック(6920)

本日は下落となりました。強い上昇トレンドが続いていましたがさすがにという感じですね。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。5日線を維持できるか。引き続き半導体関連は総じて強気目線です。

・フェローテック(6890)

本日は下落。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。半導体関連の中では一押しと見ています。上下しながらも4000円は超えていくと予想。

・ルネサスエレクトロニクス(6723)

本日は小幅反発。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが抜群の需要の高さ、チャートも伸びしろは高いと見ていますが、ここで下げる様ですとチャートが崩れますので、注意しながらですね。1200円割れで撤退予定。

・日本郵船(9101)、商船三井(9104)

日本の海運大手、日本郵船(9101)、PER3.3倍、PBR2.15倍、配当利回りは7.17%。【9101】日本郵船は本日1万円を超える動きを見せましたね。商船三井(9104)は小幅高。PER3.2倍、PBR1.53倍、配当利回り6.14%と高配当の銘柄です。

両銘柄とも割安面、9月配当、バルチック海運指数が高い位置と上昇の条件を満たしています。一旦落ちそうな感じですので、利益確定をさせて押し目を狙うのが良さそうです。

・アルペン(3028)

本日は下落。好決算、増配を受けて株価は急伸していますが、信用売りも多く買戻しが入れば強い上昇トレンドに入る見込みも高いと言えます。高い位置でもみ合っていますが今日の下げでチャートが崩れましたので素直に撤退で良いかと。

・ティアンドエス(4055)

本日は下落。9月上場が期待される超大型IPOのキオクシア関連の銘柄です。キオクシアグループ向けが売上高全体の約2割弱を占めています。PER73.2倍、PBR12.67倍と割高ではありますが上場が近づくにつれて同銘柄への期待は高まると予想しています。チャートは上昇トレンド入ってる動きですので安いところは拾っていきたいです。

・JMDC(4483)

本日は変わらず。遠隔(オンライン)診療関連、PER151倍、PBR15.25倍、時価総額4397億円とマザーズ市場で寄与度がかなり高い銘柄です。上場来高値を更新を続けて青天井チャート、5日線に沿った動き。マザーズ市場ですが、今後プライム市場への条件も満たしています。これも上昇トレンドに入っている動きですね。6950円割れ撤退。

・NTTデータ(9613)

本日は小幅高。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額2兆7,391億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。

・パイプド(3919)

本日は上昇。東証1部上場、時価総額196億円、PER21.64倍、PBR4.33倍、DX関連の小型株の注目銘柄。クラウドを使った顧客情報管理ソフトなどを主力展開しています。チャートも良い動きですね。5日線割れ撤退。

・タムラ製作所(6768)

本日は小幅安。脱炭素時代のエネルギー効率向上、省エネルギーに大きく寄与するのがパワー半導体ですが、同社は、究極のパワー半導体として期待される酸化ガリウム製半導体の研究開発で世界のトップの企業、業績が今一つから売り目線で見ていましたが、環境と期待値からも買い目線に切り替えました。10日線を割り込むようなら一旦撤退。

明日の空売り注目銘柄

・enish(3667)

本日は上昇。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから本日「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰、引けにかけては利益確定売りがでて上げ幅縮小しましたが、これはやらかしたという感じですが、大きな上髭つけたチャートとなっております。25日線を終値で超えるまでは売り継続します。

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