相場雑感と注目銘柄

外部環境悪化で上値が重たい展開!9月30日相場雑感と注目銘柄

本日の相場雑感

昨晩の米国市場は米議会の与野党対立からの米国債デフォルト不安もありますが、前日に569ドルの値下がりとなり、値ごろ感や米長期金利の上昇が一服した事でディフェンシブ株が買われNYダウは反発、終値34,390.72ドル、前日比+90.73ドル。

ナスダック総合指数は、懸念材料が多い相場からグーグルなど主力ハイテク株への売りや半導体関連への売り圧力が強まり終値14,512.44ポイント、前日比-34.24ポイントと4日続落となりました。

政府機関の一部閉鎖や米国債のデフォルト懸念から上値が本当重たいという感じですが、市場心理悪化を測るVIX指数は20と、不安心理が高まった状態となっています。

NYダウは一時250ドルの上昇を見せていますが、引けにかけての売られ方を見ても、警戒感がでている動きですね。

半導体関連もフィラデルフィア半導体指数(SOX)が、昨日も-1.53%となっています。9月28日3445.68ポイントから3263.84ポイントですので、3200ポイント辺りまでは押す可能性はありますが、そろそろ反発かな?と見ています。

日銀の黒田総裁やECB(欧州中央銀行)のフォーラムで大規模緩和を維持する方針をしていますし、そもそも米国のデフォルトなんてありえないと思っています。ただ市場は株高の流れから投機的なポジションを組んでいた投資家も多かったので、そこがパニックになっている感じはあると思っています。

日本株は、岸田新総裁が誕生してのご祝儀相場とはなりませんでしたね。

昨日日経平均株価のチャートは大きな窓を空けて下放れして、テクニカル的には目先底入れする期待はありましたが、日経平均の銘柄入れ替え&中国物流購入連合会(CFLP)が発表した9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が節目の50を下回っており、中国の経済不安も売り材料となっていました。

下がれば値ごろ感から買われる。でも上がれば売られると一進一退とはなりました。

半導体関連、海運株、大型値がさのソフトバンクグループ、トヨタが足を引っ張っていましたが、緊急事態宣言解除でアフターコロナ関連はしっかりの動き。

日経平均株価は終値29,452.66円、前日比-91.63円、TOPIXは終値2030.16ポイント、新興市場はジャスダックは小幅下落、マザーズは小幅上昇となりました。

東証1部の売買代金は、なんと4兆3914億円と4兆円超えですよ!

日経平均の銘柄入れ替えに伴う売買が膨らんだ要因が大きいですが、この出来高を見ても外部環境が少しでも好転すれば強く上昇していく見込みは高いと見ています。

本当に半導体には困ったものですが、【2760】東京エレクトロンデバイスの今日の下げはえぐかったですね…ほぼ安値引けとなりましたが、-11%を超える下げ。

【8035】東京エレクトロンも続落、【6890】フェローテックも続落、アフターコロナに資金が流れて、半導体からは資金が離れて…

主流のテーマが、変わった影響ではありますが、信用買い残も多かったので、もう少し全体的に改善されないと厳しいところはありますね。

ただ、先々考えてもこれだけ需給があるものが、売られ続けるわけはありませんので、保有は継続して押し目買いは続けていきます。

先週末に記載した【6191】エアトリが続伸して+12%と大幅上昇となりましたね。アフターコロナの旅行関連でも筆頭と言える動きですが、空売りの踏み上げも入って、急騰チャート形成。5日線との乖離もあるので、ここまでいくと欲張らずというのが良さそうですね。

ウルフ村田さんの【7868】廣済堂がドスンときていますね。【1783】アジアゲートなど別の銘柄も煽りだしていますので、投資家がそっちに流れている感じですね。

やっぱりそろそろという感じありましたが、25日線で下げ止まりましたが、ここをキープできなければ厳しそうですね。

【2667】イメージワンは、昨日東電の公募への応募の材料はありましたが、期待しての買いも多かった事で材料出尽くしという動きとなりましたね。

900円を下回りましたが、そこからは下げ止まっていましたね。何もありませんでしたではなく、浄化処理した水からトリチウムを分離する技術に対する応募申込手続きも完了という内容ですので、売り一巡後は、また思惑きそうな感じはしています。

外部環境が不安定で中々難しい展開の相場ですが、岸田さんの政策テーマ、アフターコロナは追い風吹いています。

今の有望視されているテーマを、しっかりと見極めて攻めて、10月相場も稼いでいきたいですね。

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現在の市場のテーマ

感染症対策関連銘柄

旅行・観光・宿泊

鉄鋼

オンライン診療

原発関連

半導体

脱炭素

再生可能エネルギー

太陽光

仮想通貨関連

アフターコロナ関連

明日の注目銘柄

・エアトリ(6191)

東証1部上場、PER39.6倍、PBR16.15倍、時価総額953億円の中型株、国内航空券や海外ホテルを中心の旅行予約サイト「エアトリ」を運営する企業です。

旅行関連は、コロナ感染から旅行者激減、インバウンドも見込めないと地獄の様な業績が続いていましたが、同社もその影響を強く受けましたが、21年9月期業績予想を上方修正、営業利益は前期89億9400万円の赤字から営業利益は26億円から40億円と急回復の内容を発表。

同社はコロナ過で、需要増減に応じた最適な広告投下により安定的な利益確保しており、PCR検査は旅行会社等と提携し、ワクチンパスポートなど回復期の需要を取り込む準備もしています。

緊急事態宣言解除への期待からすでに株価は上昇傾向となっておりますので、出尽くしの可能性もありますが、チャートを見ても年初来高値を更新、今日の急伸は見事ですね。あまり欲張らずに引っ張っても5日線割れ撤退が良さそうですね。

・石井表記(6336)

本日は上昇。東証2部上場、PER6.6倍、PBR1.76倍、時価総額79.7億円の小型株です。

同社ですが、パソコンやタブレット端末などに使われるプリント基板の製造装置の最大手、液晶パネルの配向膜を塗布するインクジェットコーター装置を手掛ける企業です。

直近の決算で上方修正していますが、工作機械及び産業用機械向け操作パネル、自動車向け印刷製品を中心に売上高が増加。

連結子会社である上海賽路客電子も、5G、EV、産業機械、家電製品が増加して顧客需要が続いた事で、営業利益を6億3300万円から15億5600万円(同44.3%増)へ、純利益を4億7200万円から12億1200万円(同66.8%増)となっています。

特にプリント基板分野では、次世代通信規格「5G」市場並びに半導体向けのパッケージ基板の需要拡大に伴い同分野での設備投資を増加させていますが、改めて見ても時価総額86億円で純利益12億円はかなりと言えます。一時900円を割り込みましたが、イナゴのふるい落としも終わって5日線回復となりましたね。

・レーザーテック(6920)

本日は下落。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。引き続き半導体関連は総じて強気目線ですが、チャート的には調整しそうな感じです。

・フェローテック(6890)

本日は下落。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。4000円を超えての勢いから一変しましたが、中国市場でも展開する半導体関連からも売りが強まっていますね。割安、業績も抜群ですので、引き続き押し目買いで攻めていきます。

・ルネサスエレクトロニクス(6723)

本日は下落。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが抜群の需要の高さがあります。朝方は上昇してのスタートでしたが、引けにかけて半導体関連が軟調推移だった事で下落。

・レノバ(9519)、ウエストHD(1407)

両銘柄とも下落。再生可能エネルギーの本命銘柄、どっちが良い?と言われると、どっちも良いとしか答えようがないです。基本的にどんなテーマ株でも、本命は押し目買い意欲が強く、相場をけん引するものですので、再生可能エネルギーで何を買うか?と迷ってるなら、この2つはガチガチの本命ですので狙うならこの2つかなという感じです。河野さんが敗北して岸田さんとなりましたが、再生可能エネルギーに注力をしていくのか?

・ティアンドエス(4055)

本日は小幅下落。今後上場が期待される超大型IPOのキオクシア関連の銘柄です。キオクシアグループ向けが売上高全体の約2割弱を占めています。PER70.8倍、PBR12.26倍と割高ではありますが上場が近づくにつれて同銘柄への期待は高まると予想しています。

・NTTデータ(9613)

本日は上昇。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆490億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。

・パイプド(3919)

本日は下落。先週末上がりすぎましたね。東証1部上場、時価総額202億円、PER21.5倍、PBR4.03倍、DX関連の小型株の注目銘柄。クラウドを使った顧客情報管理ソフトなどを主力展開しています。決算は9月30日予定ですが、今の段階ではでていませんね。チャートも微妙な感じですが、売りも溜まっていますので決算通過から潮目が変わるとは思っています。

・タムラ製作所(6768)

本日は小幅下落。脱炭素時代のエネルギー効率向上、省エネルギーに大きく寄与するのがパワー半導体ですが、同社は、究極のパワー半導体として期待される酸化ガリウム製半導体の研究開発で世界のトップの企業、業績が今一つから売り目線で見ていましたが、環境と期待値からも買い目線に切り替えました。

明日の空売り注目銘柄

・enish(3667)

本日は下落。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから昨日は「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰しましたが、その後は軟調な推移。東京ゲームショウで買われているだけかなと思っています。チャートは弱いので売り継続です。

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