相場雑感と注目銘柄

9月2日相場雑感と明日の注目銘柄

本日の相場雑感

昨晩の米国市場は、米民間雇用サービス会社のADP雇用統計が朝方発表されましたが、8月の全米雇用報告では、非農業部門の民間就業者数が63.8万人増と予想されていましたが、前月比37万4,000人増と、市場予想を大きく下回る結果となっていますね。

最近ではADP雇用統計と実際の雇用統計の連動性が低いところはありますが、これが嫌気となりNYダウは35,312.53ドル、前日比-48.20ドルと3日続落。

ナスダック総合指数は、長期金利の低下から、主力ハイテク株が買われ15,309.38ポイント、前日比+50.15ポイントと反発。

S&Pは11業種中、不動産、コミュニケーションなど6業種が上昇となり4,524.09ポイント、前日比+1.41ポイントと下落と全市場下落となりました。

米国市場はADP雇用統計の下落は確かに景気回復の遅れの懸念とはなりますが、逆に言えば金融緩和に踏み切れないって見方をされます。8月の雇用統計と今回も差異があるのかは注目ですね。

日経平均株価は、米国市場と連動しない動きが続いていますが主力ハイテク株が上昇している流れを引き継いで上昇。半導体関連株が株価を支えている感じですが、昨日【9021】JR西日本が4854万5400株の公募増資を発表しましたが、これが希薄化懸念となり大幅安。鉄道関連に波及していますが、旅行関連も国内で新型コロナウイルスの変異種「ミュー株」が国内で初感染確認がされた事で下落していますね。

日経平均株価は前日までの3営業日で800円超上昇していますので、下げてもおかしくないところでしたが、終値28543.51円、前日比+92.49円、TOPIXも1983.57ポイント、前日比+2.78ポイントはかなり立派ですね。新興市場は、さすがに今日は下落となりましたがチャートとしては問題ありませんね。

日経平均株価のチャートを見ますと、日足一目均衡表の雲上限、200日移動平均線上に位置、大引けでも買われた動きからも基調の転換が確認された形となっていますね。

デジタル庁関連も動きが良いですね!新しい変異種ミュー株の確認などから景気敏感株は売られていましたが、コロナの影響のなく業績を伸ばしている銘柄が買われる動き。【9613】NTTデータは連騰して終値2064円、見事な上昇チャートとなっています。DX関連の【3919】パイプドHDは本日利益確定売りがでている動きですが、チャートとしては問題ないですね。

国内ではニュースで、コロナか衆議院選挙の話で持ち切りとなっていますが、自民党総裁選挙は菅総理と岸田・前政調会長の一騎打ちとなる感じですが、安倍氏や麻生氏は菅総理を押していますが、岸田さんは新型コロナウイルス対策に関する政策、健康危機管理庁を設置するなど発表したりと「医療難民ゼロ」を実現する為の政策を発表しています。

数十兆円規模の経済対策を速やかに実施することにも言及し、地域・業種を限定しない事業規模に応じた家賃支援給付金、持続化給付金の再支給を盛り込む方針を示しています。

医療難民ゼロを達成する為には、遠隔(オンライン)診療や自宅療養などへの取り組みを宣言していますので、オンライン診療で急伸した【6034】MRTや【4480】メドレーなども、もう一回相場になりそうな感じはありますね。

テーマとしては、選挙で好感されやすい子育て支援、少子化対策などの銘柄も恩恵を受けそうですが、【6189】グローバルキッズ、【7363】ベビーカレンダー、【7545】西松屋なども妙味はありそうと見ています。

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現在の市場のテーマ

感染症対策関連銘柄

海運

鉄鋼

オンライン診療

中古車

半導体

脱炭素

再生可能エネルギー

太陽光

仮想通貨関連

アフターコロナ関連

明日の注目銘柄

・レーザーテック(6920)

本日は上昇となりました。昨日は高値24,980円まで上昇してから下落となりましたが、今日の動きを見ていてもまだいけそうですね。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。チャート的には上昇トレンドに入っていると見ています。一旦売りも出るかもしれませんが強気目線です。

・MRT(6034)

本日は大幅下落。遠隔(オンライン)診療、時価総額124億円と小型、マザーズ市場の強い上昇に沿う動きを続けていましたが、連日の急騰からも利益確定売りがでていますね。ですが新型コロナの変異種もでてきましたので、押し目を入れてから反発すると見ています。

・日本郵船(9101)、商船三井(9104)

両銘柄とも小幅高。日本の海運大手、日本郵船(9101)、PER3倍、PBR1.94倍、配当利回りは7.96%。商船三井(9104)はPER3倍、PBR1.44倍、配当利回り6.51%と高配当の銘柄です。【9101】日本郵船、【9104】商船三井は、割安面、9月配当、バルチック海運指数が高い位置と上昇の条件を満たしていますし、とにかく下げても買われる動き。証券会社も目標株価を大幅に引き上げていますので買い意欲も旺盛です。これもまだ相場となっていく可能性が高いですね。

・アルペン(3028)

本日は小幅安。好決算、増配を受けて株価は急伸していますが、信用売りも多く買戻しが入れば強い上昇トレンドに入る見込みも高いと言えます。高い位置でもみ合っていますが今の株価位置は鬼門のラインですね。25日線割り込んだら撤退が宜しいですかね。

・ティアンドエス(4055)

本日は下落。9月上場が期待される超大型IPOのキオクシア関連の銘柄です。キオクシアグループ向けが売上高全体の約2割弱を占めています。PER73.9倍、PBR12.79倍と割高ではありますが上場が近づくにつれて同銘柄への期待は高まると予想しています。チャートは上昇トレンド入ってる動きですので安いところは拾っていきたいです。

・JMDC(4483)

本日は下落。遠隔(オンライン)診療関連、PER144倍、PBR14.77倍、時価総額4178億円とマザーズ市場で寄与度がかなり高い銘柄です。上場来高値を更新を続けて青天井チャートとなっていましたが、今日はしょうがない感じですね。ですが5日線に沿った動き。マザーズ市場ですが、今後プライム市場への条件も満たしています。これも上昇トレンドに入っている動きですね。6950円割れ撤退。

・NTTデータ(9613)

本日も上昇!デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額2兆7,391億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。

・パイプド(3919)

本日は下落。昨日は年初来高値更新!東証1部上場、時価総額200億円、PER21.3倍、PBR3.99倍、DX関連の小型株の注目銘柄。クラウドを使った顧客情報管理ソフトなどを主力展開していますが、業績も抜群。利益確定売りがでている感じですね。5日線割れ撤退。

・シェアリングテクノロジー(3683)

東証マザーズ上場、時価総額46.7円。家庭の生活トラブル回りのサービス「SHARING PLACE」運営する企業です。5日線を割り込んで売りが加速。材料の話もでていますので材料期待で買っていた投資家が投げている感じですかね。材料などの詳細はLINE会員様にのみ配信いたしますのでLINE登録頂けたらと思います。

明日の空売り注目銘柄

・タムラ製作所(6768)

本日は小幅下落。LINE会員限定で「増し担保解除で一吹きあっても信用買い残が多いと帰って戻り売りの急所となりますのでその点は頭に入れましょう」と配信してから25日線を割り込み売りが加速しています。チャートは弱いですね。全体相場が反発してきていますので空売りは分が悪いですが、これは業績微妙で、まだ高い位置と言えますので売り継続です。

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