相場雑感と注目銘柄

8月12日相場雑感と明日の注目銘柄

本日の相場雑感

昨晩の米国市場は、7月のCPI(消費者物価指数)は前年同期比5.4%の上昇となりましたが、市場予想を下回った事で、量的緩和縮小(テーパリング)の見方が後退となり、NYダウは終値35,484.97ドル、前日比+220.30ドル。FRBの1兆ドルのインフラ整備の期待から、道路や電力網、高速インターネット設備等の資本財や素材株、景気敏感株が買われる展開となりました。

ナスダック総合指数は、コロナ禍で需要が高まったIT関連が売られ、Amazonやズームが売られた事で続落。

しかし、今日はあそこから下落すんの!?

と誰もが思う展開かと思いますが、日経平均株価は寄り付きから上昇して高値28,279.80円まで上昇しましたが、SQ前で3日続伸していましたし、国内で過去最大の新規感染者1万5812人、東京都、神奈川、大阪府と感染者が相変わらず増加傾向が止まらない状況ですので、利益確定売りもですが、先物主導の売り仕掛けがでてマイナス転落。

テクニカルを見ても25日、200日移動平均線がサポートラインとはなっていますが、もう一段下落すればデッドクロスのチャートとなっていますので注意が必要ですね。

戻しかけていたマザーズ指数も下落と、日本株は上昇したら叩かれる。

まさにモグラ叩き状態となっていますが、ここ最近は、SQ前、月末は必ず叩かれる動きありますので、投資家心理が下向きな時は、機関は売り叩きまくるものですので、今週は我慢ですね。

最近はよく記載していますが、軟調相場で動きの良いものについていく傾向が顕著になっていますが、決算を好感されて上昇しているものは多いですが、時価総額の低い小型株が、それなりの数字を出しても投げ売りがでている感じですね。

こんなに下げる?と思った銘柄では、【6291】日本エアーテックは、21年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の16.5億円から17.6億円(前期は15.6億円)に6.7%上方修正、期末一括配当を従来計画の25円から36円を発表して昨日急落。

半導体関連の【6298】ワイエイシイHDは22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比12倍の1.1億円、通期計画の15億円に対する進捗率は7.8%と伸びが悪いのはわかりますが、-15%ですからね。小型の信用買い残が多い銘柄は特に梯子が外されやすいという感じですね。

海運株、鉄鋼株は軟調な相場の中でもしっかりですが、海運株に至っては主力の【9101】日本郵船、【9104】商船三井、【9107】川崎汽船が相場を引っ張っている事で、【9110】NSユナイテッド、【9119】飯野海運、【9115】明治海運小型の海運もきています。

小型株も勢いを増してきている場合は多少の押し目を入れたとしても、上昇していく傾向が高いです。

全体相場は明日のSQ通過からが相場としては節目を迎えますが、バリュー株の強い流れはまだ続くと思っています。

※LINE会員様限定で面白そうな銘柄配信しています。興味ある方はLINEしてもらえたらと思います。

現在の市場のテーマ

感染症対策関連銘柄

オリンピック関連

国土強靭化

電線地中化

新型コロナ治療薬

半導体

脱炭素

再生可能エネルギー

太陽光

中小型株

仮想通貨関連

アフターコロナ関連

明日の注目銘柄

・アルペン(3989)

東証1部上場、PER12.0倍、PBR1.27倍、時価総額1433億円のスポーツ専門店最大手、大型スポーツ用品店、「アルペン」、「スポーツDEPO」、ゴルフ用品専門「GOLF5」を全国展開しています。

コロナ過からも学校での部活動や、各種スポーツイベントが中止・縮小を余儀なくされるなどの影響を受けていますが、健康意識の高まりや、密を避けるために屋外での活動が増えるなど、スポーツ・アウトドア関連の需要が拡大、利益面につきましては、前年まで過剰感のあった在庫が適正水準に落ち着き、年間を通してその水準を維持し続けたことで処分販売が減少、売上総利益率が改善となり売上高は233,215百万円(前年同期比7.0%増)、営業利益15,088百万円(同265.0%増)、経常利益16,836百万円(同193.1%増)と過去最高益を更新となっています。

今期の年間配当は前期比5円増の50円に増配していますが、増配ができるというのは、コロナから業績が持ち直した証とも言えます。好決算、増配を受けて株価は急伸していますが、信用売りも多く買戻しが入れば強い上昇トレンドに入る見込みも高いと言えますね。

・シェアリングテクノロジー(3989)

本日は下落、今後注目の銘柄です。LINE登録の方のみに今後の動き含め配信していますので、良かったらLINE登録お願い致します。

・ティラド(7236)

本日は上昇。直近の決算は第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高328億7400万円(前年同期比30.2%増)、営業損益22億3900万円の黒字、市場予想よりも遥かに良い好業績だった事や併せて自社株買い発表しています。PER8.8倍、PBR0.54倍と割安です。信用倍率1.15倍と空売り燃料が満タンです。10日線割れ撤退

・ニッポン高度紙(3891)

本日は小幅安。業績は22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の13.3億円、上方修正を発表。通期見通しも2期連続で過去最高益予想を上回る見通しとしています。かなりいい位置まで押し目をいれてきましたね。25日線撤退。

・ティアンドエス(4055)

本日は下落、9月上場が期待される超大型IPOのキクオシア関連の銘柄です。キオクシアグループ向けが売上高全体の約8割を占めています。PER69.2倍、PBR11.98倍と割高ではありますが上場が近づくにつれて同銘柄への期待は高まると予想しています。

・エフオン(9514)

本日は決算も好感されて上昇。日本初の省エネ支援会社ですが、【9517】イーレックスなど再生可能エネルギー関連の決算が悪かった事で売られていましたが、同銘柄は決算は21年6月期の連結経常利益は前の期比15.2%減の23.9億円になったが、22年6月期は前期比21.0%増の29億円に拡大を見込み、4期ぶりに過去最高益を更新となっています。1150円割れ撤退

・オーナンバ(5816)

本日は上昇。PER8.3倍、PBR0.48倍、時価総額85.7億円。700円の壁を突破してジリジリと来ていますね。売り一巡した動きからも買い目線です。

明日の空売り注目銘柄

・タムラ製作所(6768)

本日は下落。LINE会員限定で「増し担保解除で一吹きあっても信用買い残が多いと帰って戻り売りの急所となりますのでその点は頭に入れましょう」と配信してから25日線を割り込み売りが加速しています。チャート的には下げ止まったような形ではありますが、業績微妙で、まだ高い位置と言えますので売り継続です。

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