
※2025年7月31日のデータを参照しています
こんにちは、億トレサラリーマンです。
7月後半から8月にかけて、3月決算企業の4-6月期(1Q)の決算発表シーズンが到来しています。
最初の四半期を経過して、各企業がどのような業績の変化を迎えているかということで、株式市場でもかなり注目度の高いシーズンといえます。
ここで今期業績に期待が持てると判断されると、“一気に株価が動く”なんてこともしばしば。
でも、決算って良い決算内容であっても株価が上がるとは限らないですよね。
ということで、株式投資における決算発表の重要性と、株価への影響について簡単にお話ししてみたいと思います。
株式投資における決算発表の重要性
株価とは、企業の将来価値に対して投資家が現在つけている評価です。
将来にわたってどれだけ利益を上げられるか、その見通しによって株価は日々変動しています。
その将来性を判断するうえで、最も信頼性の高い情報源のひとつが、企業が四半期ごとに開示する「決算情報」です。
決算では、売上や利益といった実績に加えて、通期の業績見通しが修正されることもあります。これが、投資家の期待とどのように一致するかが重要なポイントとなります。
たとえば、想定以上の業績や上方修正があれば、将来に対する期待が高まり株価が上昇するケースが見られます。
一方で、内容が期待に届かなかった場合は、業績が堅調であっても株価が下落することもあります。
このように、決算発表は企業の現状と将来の評価を大きく左右する要素であり、株価に直結する重要なイベントといえます。
増収増益でも株価が下がるケース
決算で売上・利益ともに前年を上回ると発表されたにもかかわらず、株価が下落するケースは珍しくありません。
その背景には、市場が事前に織り込んでいた“期待値”とのギャップが存在します。
投資家は決算発表前から「この程度の数字は出てくるだろう」とある程度の水準を想定しています。実際の数字がそれを上回れば好感されますが、想定を下回れば増益であっても失望と受け取られる可能性があります。いわゆる「失望売り」ってやつですね。
また、内容自体に問題がなくとも、「好決算をすでに織り込んでいた」と見なされれば、材料出尽くしという形で売られることもあります。
つまり、業績が良い=株価が必ず上がるというわけではなく、市場の期待との相対的な評価によって株価は動きます。
赤字でも株価がポジティブに反応するケース
一方で、赤字決算を発表した企業の株価が上昇することもあります。
このような場面では、「赤字そのもの」よりも、その中身や今後の見通しに対する評価が重視されています。
- 赤字幅が市場予想よりも小さかった
- コスト構造の改善が進み、黒字化が視界に入った
といった要素があれば、「想定よりも良い内容」として株価が買われることがあります。特に成長段階にある企業や新興市場の銘柄では、短期的な収益よりも将来的な収益化の可能性や経営改善の進捗が評価される傾向が強いと言えます。
通期に対する進捗率が高くても株価の反応が限定的なケース
「1Qの時点で通期予想の40%以上を達成」と聞くと、すごく好調な業績に思えますが、それでも株価がほとんど反応しない場合もあります。
こうしたケースでは、以下のような要因が考えられます。
- ビジネスモデル上、1Qに利益が集中する季節性がある
- 前年比での伸び率が鈍化し、成長の勢いに陰りが見える
- 業績以外の規制リスクや新規事業の不透明感などが拭えない
このように、進捗率だけでは企業の実態を正確に捉えることが難しいのが決算です。
このように、株価は業績の良し悪しだけではなく、「期待と現実の差」に強く影響されるものだと考えていた方が良さそうです。
決算を読み解くことで株式投資におけるトレードの精度が上がるのは間違いないことなので、決算シーズンは絶好の機会だと考えて積極的にトレードしてみましょう!
というわけで、今回の記事では、本格化する1Q決算発表シーズンで注目しておきたい”期待のスタートダッシュ”厳選3銘柄をご紹介していきます。
市場の期待を上回る内容であればうまく上昇トレンドに乗って株価を上げていくケースも多いので、ぜひチェックしてみてください。
億トレ注目“期待のスタートダッシュ”厳選3銘柄
明治電機工業(3388)

東証プライム|PER8.9倍|PBR0.72倍|利回り4.51%|時価総額249億円
明治電機工業(3388)は、1920年創業の老舗技術商社です。制御・計測機器やFA(ファクトリーオートメーション)分野を主軸に、電気設備やメカトロ機器の販売、システム設計、コンサルティングなどを幅広く展開。多様なメーカー製品を扱い、技術部隊によるソリューション提案を強みにしています。
特にトヨタグループなど大手製造業との取引が多く、東海エリアを中心に高付加価値な提案が可能な地元密着型企業です。製造業向けDX推進や省人化、EVやカーボンニュートラル対応といった時流に沿ったテーマとの親和性も高く、エリアNo.1戦略や海外展開など中長期での成長も視野に入れています。
26年1Q決算では売上高168.8億円(前年比+11.4%)、経常利益は6.2億円と前年同期比で約3.3倍の好決算となりました。進捗率も上期計画に対して32.6%と順調です。
上昇基調が続いており、直近の高値圏でのもみ合いは上抜けの準備とも取れます。13週線との乖離も適度で、再び上値を試す展開に期待が持てる水準と言えます。次の節目は2,000円超えが目標で、下値は1,830円付近が意識されます。
KSK(9687)

東証スタンダード|PER13.7倍|PBR1.63倍|利回り3.66%|時価総額340億円
KSK(9687)は、東京都稲城市に本社を構える独立系のIT企業です。1974年の創業以来、組込ソフトやLSI設計、インフラ構築、さらには通信キャリア向けのソリューションまで、幅広く手がけてきました。
事業の柱は大きく3つ。組込・半導体分野、通信ネットワーク、そしてアプリ開発です。特徴的なのは、技術者がチームで顧客先に常駐するスタイル。これにより現場での対応力が高く、長年にわたって安定した取引を築いています。また、人材育成にも力を入れており、教育投資を惜しまない姿勢は業界内でも高く評価されています。
取引先にはNTTグループや自治体などの大手が並び、信頼の厚さがうかがえます。DXやインフラ更新のニーズが高まるなか、半導体や医療分野など成長領域への対応力もあり、今後の展開が楽しみな企業です。
26年1Q決算では、売上高60.9億円(前年比10.5%増)、経常利益は8.8億円と前年の3倍超え。通期予想に対する進捗も約32%と、順調なスタートを切っています。
過去の高値圏に再接近しており、出来高を伴って上昇中です。5,000円台乗せを視野に入れた強い動きと見られます。調整を挟んでも移動平均線が下支えになりそう。下値は3,700円前後がひとつの目安です。
三菱化工機(6331)

東証プライム|PER9.5倍|PBR1.34倍|利回り3.57%|時価総額531億円
三菱化工機(6331)は、三菱グループの中でも歴史ある機械メーカーです。1949年の設立以来、化学工業機械を中心に、国内外でプラントや環境設備、水素製造装置などを展開してきました。
なかでも強みを発揮しているのが、化学・環境分野のプラント設計から建設、保守までをトータルで担う技術力。最近では、水素ステーションや水処理設備、LNG関連設備といった脱炭素やエネルギー領域でも存在感を増しています。特に水素関連の装置は国内外でもトップクラスの実力を持ち、官民が連携するプロジェクトにも多く関わっているようです。
26年1Q決算は売上高158.1億円(前年比32.4%増)、経常利益は17.5億円(同34%増)と、かなりの好調ぶり。上期計画に対しても進捗率は56.6%と高く、過去5年の平均を大きく上回る滑り出しとなりました。今後の水素社会や環境ビジネスの広がりを考えると、注目度はさらに高まりそうです。
直近の急騰で節目の2,000円を大きく突破しています。移動平均線がすべて上向きで、トレンドに勢いがありますね。過去の値動きと比較しても上値余地は大きく、次は2,500円台がターゲットで、下値の目安は1,900円付近です。
短期的な調整があったとしても中長期的な投資価値は高いと判断しています。ポートフォリオへの組み入れを強くおすすめしたいイチオシ銘柄です。相場の流れを見極めながら、ぜひ検討してみてください。
※あくまでもこの記事は億トレの個人的な予想と見解で記述してあります。投資の際にはご自身の判断で余裕資金内で行ってください。
「億トレサラリーマンのここではかけない特別銘柄をLINEで配信しています。宜しかったらLINE登録お願いします。」

億トレサラリーマンの「無料銘柄でも高いパフォーマンス!期待のテーマ株を多数配信する」注目するべき投資顧問一覧はコチラ↓
株情報サイト&メルマガ情報

橋本罫線考案者の故・橋本明男さんの意思を引き継ぐ稲垣社長や、グローバルな見地からコラムを執筆する王さんなどバラエティに富んだサイト。無料登録で「テンバガー候補銘柄」などプレゼント中。

高山緑星こと前池英樹さんが社長を務めるサイト。「2036年までの未来予測」を完了しているとしており、本当に株価の動きを読むのが上手い人と感じています。無料銘柄でも大きく勝てる可能性あり。

グラーツ投資顧問は、相場の福の神 藤本さんのコラムやカブ知恵代表取締役の藤井英敏さんのコラム「投資の方程式」などを無料掲載しているサイト。アドレス登録で「大本命3銘柄」を無料提供。