相場雑感と注目銘柄

自民党が絶対安定多数を確保で株価急伸!11月1日相場雑感と注目銘柄

本日の相場雑感

今週も宜しくお願い致します。

まず先週末の米国市場ですが、アップルの売り上げ高が市場予想に届かなかった事や、NYダウは過去最高値が続いていますので、利益確定売りもでましたが、石油のシェブロンなど好決算など業績好調な企業が多い事から売り一巡後は買戻し優勢の展開、NYダウは終値35,819.56ドル、前日比+89.08ドル。

ナスダック総合指数は、イーロンマスク率いる自動運転のテスラがとにかく強い動き、半導体関連もエヌビディアなど買われ5日続伸、過去最高値更新となりました。

米国上昇は再び上昇トレンドに入っていますが、11月2~3日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が発表されます。今回のFOMCは、前々から言われているテーパリング(量的緩和の縮小)がほぼ確実に決定される見通しです。

FRBパウエル議長の発言に注目が集まりますが、テーパリング完了までどれくらいの期間を予定しているのか。楽観相場が続いていますが、一旦のリスク回避の売りもでそうな感じはありますね。

選挙結果を受けて日経平均株価は700円超えの大幅高!!

日本株ですが、大注目されていた衆議院選挙は、自民党はやや議席を減らし261議席となりましたが、自民党は〝国会を安定的に運営できる絶対安定多数〟を確保。

自民党、公明党で併せて293議席と圧倒的多数となる310議席には届きませんでしたが、事前に過半数を下回ると言われていましたので、この結果は政局不安が改善される見事な結果ですね。

10月末の不安定な相場の中で、万が一自民党が過半数を下回れば…月初めから売り仕掛けや失望売りが入り暴落する可能性ありましたからね…

今回の自民党勝利で保有を持ち越した投資家の皆様はおめでとうございます。という感じですね!

大物議員の落選が目立ちましたが、甘利さんは岸田政権になって復活したと思ったらまさかの落選。あの起用は岸田総理も正気か?という感じでしたし、かなり国民感情を無視した人事でしたが、落選するとは…

甘利さんは小選挙区敗退のケジメで辞任しましたが、後任に、茂木外務大臣を充てる方針としましたが、長期政権を狙うなら、甘利さんでいくと野党のやり玉になる結果良かったのかなと思います。

岸田総理は、今後、与党とも連携して大型の経済対策を11月中旬に策定し、年内のできるだけ早期に補正予算を成立させるとの事ですが、与党の議席数からも期待はしたいところです。

経済対策でクリーンエネルギーへの投資としてEVインフラの拡充などに前向きな姿勢ですので、強気目線を続けている半導体関連ですが、全体相場が急騰した事で【8035】東京エレクトロン、【6857】アドバンテストが急伸しましたね。

決算で営業利益が55.4%の減益という内容からも、これはダメかな…と思っていた【6920】レーザーテックは、朝方400円以上の下げとなりましたが、売り一巡から急伸!受注高は同4.4倍と想定以上というのもですが、野村證券が目標株価を、27663円から29445円としたのも好感されましたね。

【6890】フェローテックも上昇しましたが、【6723】ルネサスエレクトロニクスは一時1350円まで下げを見せましたが、引けにかけて戻し小幅下落となりました。

半導体は、業績抜群なものが多く、強いテーマと言えます。イケイケ相場でまだまだ期待と見ています。

【3498】霞ヶ関キャピタルは小幅高。先週上げすぎていましたので、というところありますがチャートは5日線に沿った動き。割り込むまでは強気目線です。

テーマ株では、フェイスブックが10月28日、社名をメタ(Meta)に変更し、仮想空間メタバースへの取り組みに注力すると発表、これが思惑となりメタバース関連が上昇していましたが、【4777】ガーラなどは時価総額的にもちょっと面白そうと思っています。

ウルフ村田さんの【1783】アジアゲートは-4%、【3927】フーバーブレインは-2.78%、【3121】マーチャントバンカーズは-9.98%、【2395】新日本科学は+4.59%、真っ当な銘柄が上昇していますので、わざわざ仕手株に行く必要はないという感じの売りと言えますが、【3121】マーチャントバンカーズはSTOP安近辺までいっての戻しでしたからね。押し目買いの意欲は強いですね。

選挙も終わり、決算も良好なものが多いですし、岸田総理の大型経済対策への期待もありますので、ここからの日本株は期待できそうですね!

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現在の市場のテーマ

感染症対策関連銘柄

旅行・観光・宿泊

鉄鋼

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原発関連

人材派遣

半導体

脱炭素

再生可能エネルギー

太陽光

仮想通貨関連

アフターコロナ関連

明日の注目銘柄

・霞ヶ関キャピタル(3498)

東証マザーズ上場、PER26.4倍、PBR5.47倍、時価総265億円の中型、太陽光発電施設の開発へと軸足を移し、現在は物流施設とアパートメントホテルを投資家向けに開発・運用など不動産コンサルティング事業を主力とする企業です。

10月8日に発表の8月期連結決算では、物流施設開発用地の売却・開発フェーズへの移行や、賃貸マンション・保育園の売却、物流施設の開発がEC市場拡大を背景に業績寄与するなどで、売上高が前期比78.5%増の142.95億円。営業利益は前期比306.9%増の13.28億円、経常利益が前期比475.6%増の10.37億円と売上・利益ともに過去最高を達成しています。

業績面の回復もですが、株主優待のポイント設定変更を発表しており「霞ヶ関キャピタル・プレミアム優待倶楽部」の株主優待ポイントを進呈する株主優待制度を導入、同社株式への投資の魅力をより一層高めるため1単元(100~199株)と3単元(300~399株)のポイント枠を新設しています。

チャートは好業績から一気に飛び出してから高い位置での揉み合いが続いていますが、年初来高値更新も見えている位置。売りをこなしながら5日線をキープしての推移が続いていますが、上抜けていくと予想しています。

・ヤマシンフィルタ(6240)

東証1部上場、PER52.7倍、PBR2.45倍、時価総額506億円の中型、建設機械向け油圧フィルターで世界トップシェア。産業用、医療用など開発力に強みを持つ企業です。

同社の主力事業の建機用フィルタ事業における建設機械市場においては、新型コロナウィルスの影響により停滞していた各国経済は、回復に向けたインフラ設備投資や資源需要増に伴い、建機の稼働時間の顕著な増加と新車需要の急激な回復に支えられ、当第1四半期連結累計期間における当社の売上高は大幅に増加し、新型コロナウィルス感染拡大前の水準まで回復となっています。

建機用フィルターが世界的な建機需要増追い風に、新車用、補給用と順調、エアフィルターも堅調推移。来週は期待ができる銘柄と見ています。今後の業績面でも、ビル空調向けナノフィルターの新製品投入していますが、集塵力、燃料効率が高く、故障予知可能な建機フィルター用IoTセンサーは大手建機メーカーで採用されています。700円超えてきましたね。上放れの良い形となっています。

・グローバルダイニング(7625)

本日は下落、東証2部上場、PER5.2倍、PBR1.8倍、時価総額53.1億円の小型、アフターコロナの割安の注目株と位置づけています。

外食チェーンを主力展開。国内でイタリア料理「カフェラ・ボエム」、エスニック料理「モンスーン・カフェ」、メキシコ料理「ゼスト」、和食「権八」などを運営、米国でも3店舗を運営しています。

業績面は1年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常損益は8.6億円の黒字(前年同期は10.4億円の赤字)に浮上し、通期計画の9.1億円に対する進捗率は95.1%。

緊急事態宣言解除もですが、感染者減少、今後GotoEatなどの復活もありますので期待はしているんですが、チャートは出尽くしという感じですね。

・山善(8051)

本日は上昇、東証1部上場、PER10.7倍、PBR0.93倍、時価総額1034億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。

伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。

8月11日発表の決算では、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.2%増の35億円。国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあり、消費財関連事業においても引続き好調に推移する見込みのため、通期の同利益を従来予想の115億円→130億円(前期は112億円)に13.0%上方修正しています。

PER10倍と割高感はなく、チャートを見ても全体相場が悪化から下落とはなっていますが、75日線で下げ止まり反発局面です。アフターコロナから業績面もさらなる期待があります。窓埋めまでの上昇が期待できると見ています。

・エアトリ(6191)

本日は上昇。東証1部上場、PER35.8倍、PBR14.61倍、時価総額862億円の中型株、国内航空券や海外ホテルを中心の旅行予約サイト「エアトリ」を運営する企業です。

旅行関連は、コロナ感染から旅行者激減、インバウンドも見込めないと地獄の様な業績が続いていましたが、同社もその影響を強く受けましたが、21年9月期業績予想を上方修正、営業利益は前期89億9400万円の赤字から営業利益は26億円から40億円と急回復の内容を発表。

同社はコロナ過で、需要増減に応じた最適な広告投下により安定的な利益確保しており、PCR検査は旅行会社等と提携し、ワクチンパスポートなど回復期の需要を取り込む準備もしています。あまり深追いせずにという感じですね。

・石井表記(6336)

本日は上昇。東証2部上場、PER6.4倍、PBR1.71倍、時価総額77.8億円の小型株です。

同社ですが、パソコンやタブレット端末などに使われるプリント基板の製造装置の最大手、液晶パネルの配向膜を塗布するインクジェットコーター装置を手掛ける企業です。

直近の決算で上方修正していますが、工作機械及び産業用機械向け操作パネル、自動車向け印刷製品を中心に売上高が増加。

連結子会社である上海賽路客電子も、5G、EV、産業機械、家電製品が増加して顧客需要が続いた事で、営業利益を6億3300万円から15億5600万円(同44.3%増)へ、純利益を4億7200万円から12億1200万円(同66.8%増)となっています。

特にプリント基板分野では、次世代通信規格「5G」市場並びに半導体向けのパッケージ基板の需要拡大に伴い同分野での設備投資を増加させていますが、改めて見ても時価総額77.8億円で純利益12億円はかなりと言えます。この辺りが底値とは見ています。

・レーザーテック(6920)

本日は上昇。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。

決算内容は大幅減益と何ともという感じでしたが、短期的な収益悪化は装置の検収タイミングによるもので、受注高は4.4倍と急拡大していますので、それが好感されましたね。

・フェローテック(6890)

本日は上昇。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。各証券会社が目標株価を5000円以上としています。同社の真空シールは世界シェア約6割、台湾の受託製造大手TSMCや韓国サムスン電子などの半導体設備投資需要もあり業績は拡大していく見込みは十分です。

・ルネサスエレクトロニクス(6723)

本日は小幅安。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが抜群の需要の高さがあります。

・レノバ(9519)、ウエストHD(1407)

真鍋さんのノーベル賞効果で再生可能エネルギーはさらに注目されそうですね。再生可能エネルギーの本命銘柄、どっちが良い?と言われると、どっちも良いとしか答えようがないです。基本的にどんなテーマ株でも、本命は押し目買い意欲が強く、相場をけん引するものですので、再生可能エネルギーで何を買うか?と迷ってるなら、この2つはガチガチの本命です。

・NTTデータ(9613)

本日は上昇。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆2917億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。

・タムラ製作所(6768)

本日は上昇。脱炭素時代のエネルギー効率向上、省エネルギーに大きく寄与するのがパワー半導体ですが、同社は、究極のパワー半導体として期待される酸化ガリウム製半導体の研究開発で世界のトップの企業です。チャート的には底を打ったかな?という感じですね。内容は良い会社ですので、安値750円を割れるまでは放置します。

明日の空売り注目銘柄

・enish(3667)

本日は下落。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから昨日は「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰しましたが、その後は軟調な推移。東京ゲームショウで買われているだけかなと思っています。決算黒字とはなっていますが、今一つですねチャートは弱いので売り継続です。

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