
※2025年10月6日のデータを参照しています
こんにちは、億トレサラリーマンです。
生成AIや半導体、データセンター、量子コンピューターなど人気のある投資テーマが連日マーケットを賑わせています。将来的に社会を大きく変えるテクノロジー分野には特に注目が集まっていて、投資テーマの銘柄群には株価変貌が期待されます。特に、政府が強く推進する分野には中長期的に投資資金が向かう可能性が高く、投資家は注目をしておくべきでしょう。
今回取り上げるのは「ペロブスカイト太陽電池」関連。
従来のシリコン系太陽電池のように重く設置場所が限られてしまうものではなく、薄くて軽量で柔軟性があり、半透明にできるため建物の窓やカーブした表面への設置が可能な次世代太陽電池であるペロブスカイト太陽電池は、カーボンニュートラル達成に向けた社会的潮流に欠かせない革新的な技術として世界中から注目されています。
経済産業省は、ペロブスカイト太陽電池の普及に向けた支援を強化しています。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)を通じてリコー、パナソニック、京都大学発ベンチャーなどと量産技術開発やフィールド実証への支援を決定されています。2029年度までの5年間で約246億円を補助するとのこと。
ペロブスカイト太陽電池の主原料であるヨウ素が日本で多く製造されているということから、日本での技術開発の進展に注目していきたいテーマです。
今回の記事では、国策を背景に中長期で狙いたい「ペロブスカイト太陽電池」関連 - 億トレおすすめ厳選1銘柄をご紹介します。国策関連のテーマは投資対象として最も魅力的であり、うまく取り組むことで資産形成の大きなきっかけとなる可能性があるため、しっかりとチェックしておきましょう。
国策を背景に中長期で狙いたい「ペロブスカイト太陽電池」関連 - 億トレおすすめ厳選1銘柄
◆マクニカホールディングス(3132)

東証プライム|PER13.9倍|PBR1.50倍|利回り3.33%|時価総額3,763億円
※2025年10月6日のデータを参照しています
マクニカホールディングスは、日本最大手の半導体専門商社であり、近年は次世代エネルギー分野やサイバーセキュリティといった新規事業にも積極的に取り組んでいる企業です。
同社の事業の柱は大きく二つに分けられます。
第一に、売上の約9割を占める「半導体事業」です。アナログIC(電子機器の電源制御や信号処理に使われる半導体)や標準ICの取り扱いを強化し、とりわけ車載分野と産業機器分野が売上の6割以上を支える主要市場となっています。これは、自動車の電動化や工場の自動化といった成長テーマに直結しており、今後も安定した需要が見込まれる領域です。さらに、マクニカは2023年末時点で日本の半導体商社市場シェア22.0%と圧倒的な首位に位置しており、他の追随を許さない存在感を放っています。
第二に「ネットワーク事業」があり、こちらでは特にサイバーセキュリティ製品の取り扱いが拡大しています。国内市場で18%のシェアを誇り、この3年間で7ポイント伸ばすなど急成長中です。サイバー攻撃が社会インフラや企業活動にとって大きなリスクとなるなか、この分野の拡大はマクニカにとって新たな収益の柱になりつつあります。
同社の強みは三点に集約されます。第一に、世界各国から先端テクノロジーを調達し、多様な商材を扱える調達力。第二に、全従業員の約3分の1を占めるエンジニアによる高い技術サポート力。第三に、グローバル81拠点に広がる販売ネットワークです。さらに特徴的なのが「デマンドクリエーション(需要創出)」という営業手法で、単に商品を販売するのではなく、顧客の課題に合わせた具体的な解決策を提案することに強みがあります。これにより、24,500社を超える顧客と310社の仕入先を結びつけ、規模の経済を活かした高収益体制を築いています。このような仕組みは新規参入が難しい参入障壁ともなり、安定的に利益を確保する基盤となっています。
2025年9月時点で発表された決算は「増収減益」となっています。これは売上高は伸びたものの、原材料費や研究開発費の増加などにより利益が圧迫されたことが背景にあります。ただし、長期的な成長に向けて新規事業や製品強化に積極的に投資している段階と捉えることができ、中長期的にはプラス要素とも言えるでしょう。
さらに注目されるのが、マクニカの「ペロブスカイト太陽電池」関連事業です。
桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授と連携し、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の社会実装を推進しています。2025年には神奈川県の「次世代型太陽電池普及促進事業」に採択され、小田急グループとともに箱根地域で実証実験を開始しました。また、環境省の「カーボンニュートラル技術開発・実証事業」にも採択され、横浜港大さん橋という過酷な港湾環境と通常のオフィス環境での性能比較を実施しています。製造は京都の麗光が担当し、社会実装推進はマクニカのグループ会社ペクセル・テクノロジーズと連携する三社体制で取り組んでいる点にも注目しておくべきです。
実用化に向けた取り組みの一つとして、ペロブスカイト太陽電池を利用したIoTデバイス開発を進めています。例えば、屋内の低照度環境でも発電できる特性を活かし、東京都庁のオフィスにペロブスカイト太陽電池搭載の空気質センサを設置し、CO2濃度や温湿度などをモニタリングする実証を行っています。
さらに、日本ガイシの半固体電池と組み合わせることで、長寿命かつ安全性の高いエネルギーハーベスティング(環境からエネルギーを回収する技術)用途にも展開されています。これらは同社の空気質モニタリングソリューション「AiryQonnect」に組み込まれていく計画で、スマートビルやスマートシティ領域での活用が期待されます。
加えて、ペロブスカイト太陽電池はビルの壁面や宇宙空間といった従来型の太陽電池では設置が難しい場所への展開も視野に入れており、大面積塗布技術による低コスト化も目指されています。
マクニカは「ペロブスカイト太陽電池社会実装推進協議会」の主要メンバーとして規格策定や普及活動にも参加し、国内外での標準化と市場形成に大きな役割を担っています。海外ではタイをはじめとする亜熱帯地域での実証事業も進めており、国際的な技術普及を見据えた布石を打っています。
マクニカホールディングスは既存の半導体商社としての強固な地位を基盤にしながら、サイバーセキュリティやペロブスカイト太陽電池といった成長分野に果敢に挑戦している企業です。短期的には増収減益決算という課題もありますが、技術革新と社会実装を組み合わせた中長期的な成長戦略は、投資家にとって注目すべきポイントといえるでしょう。
※あくまでもこの記事は億トレの個人的な予想と見解で記述してあります。投資の際にはご自身の判断で余裕資金内で行ってください。
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