
※2025年7月22日のデータを参照しています
こんにちは、億トレサラリーマンです。
近年、生成AIの急速な普及によりデータセンター需要の高まりが急増しており、世界的なデータセンター建設ラッシュになっています。データセンター関連の記事はこのブログでもたびたび執筆していますが、まだまだ注目しておきたい銘柄があるのでその都度ご紹介していきたいと思っています。
今回は、データセンター関連銘柄の中でも有力株として急速に物色人気を集めている話題のETSグループ(253A)に焦点を当てて、なぜいま注目しておくべきなのかについて解説していきます。
データセンター関連銘柄に注目集まる!データセンターとは?
まずは、データセンターとは何かを簡単に整理しておきましょう。
データセンターは、サーバーやネットワーク機器、ストレージなどを安全・安定的に稼働させるための専用施設です。セキュリティ性や耐震性に加え、冷却設備や大容量電源も完備しており、インターネットやクラウドサービス、業務システムを支える「社会の根幹」といえる存在です。
近年では、企業が自社でサーバーを抱えるのではなく、専門のデータセンターを活用する動きが主流となっており、デジタル社会に不可欠なインフラとしての地位を確立しています。
データセンター急増の背景とは?
データセンターが急増している理由は、現代社会における「データの爆発的な増加」にあります。
- 生成AIやクラウドサービスの拡大
ChatGPTのような大規模AIモデルの普及で、処理するデータ量が飛躍的に増え、より高性能なサーバーインフラが必要とされています。 - IoTや5Gの進展
家電から自動車まであらゆるモノがネットにつながる中、リアルタイムデータの収集・処理ニーズが急拡大。 - 企業のDX化の加速
行政・民間を問わず、業務のデジタル化が進行中。これを支える基盤としてデータセンター需要が伸びています。 - テレワークの普及
コロナ禍以降、オンライン化の波が恒常化し、通信量・サーバー設置需要が高まりました。
データセンター市場はどれほど成長している?
日本国内のデータセンター市場は急成長を続けています。
- 2022年の市場規模:約2兆938億円
- 2027年の予測:約4兆1,862億円(年平均10%超成長)
さらに、世界市場を見ると、
- 2022年:約27兆円(前年比32.3%増)
- 2028年には2.5倍規模になるとも予測されています
とくにアジア太平洋地域では、各国政府がデジタル経済基盤の整備を進めており、外資系クラウド企業による新規進出も相次いでいます。これに伴い、関連する建設・設備・ITインフラ企業にも恩恵が波及しています。
ETSグループ(253A)がデータセンター関連銘柄として注目される背景
ETSグループ(253A)の事業内容
ETSグループは、創業から100年以上の歴史を持ち、日本の電力・建設インフラを支えてきた企業です。現在では以下のような多角的な事業を展開しています。
■ 送電線工事・鉄塔建設
送電鉄塔の建設から地中送電線工事、架線構築まで一貫して対応可能な技術力が特徴です。国内外の電力会社やインフラ関連企業との取引実績も豊富で、高度な施工管理体制を確立しています。
■ 電気設備工事・メンテナンス
オフィスビル、商業施設、工場、そしてデータセンターなどの施設に対する電気設備の設計・施工・保守業務を手掛けています。
■ 再生可能エネルギー事業
太陽光発電を中心とした再エネ施設の建設にも注力。環境配慮型インフラのニーズにも応える体制を整えています。
■ 建物管理・省エネ事業
建物の維持管理や省エネ化、自動制御システムの導入など、運用コストの最適化提案も強みとしています。
これらの事業領域は、まさにデータセンターやAI・クラウド時代を支えるインフラの土台そのものと言えるでしょう。
データセンター需要との関係性
今、世界中でデータセンターの建設ラッシュが続いています。背景にあるのは以下のような動きです。
- DXの推進・クラウド化の加速
- AI・生成AIによる膨大な演算・通信需要
- 電力会社による送電インフラへの大型投資(例:関西電力の1,500億円計画)
こうした中、ETSグループは「送電」「鉄塔」「電気設備」など、データセンター建設に不可欠な工事分野において高い実績と技術力を誇ります。
特に、設計から基礎工事、鉄塔建設、電気設備施工までをワンストップで担える体制は、業界でも希少。これが企業としての信頼性を高め、案件の受注拡大につながっています。
足元の業績
それでは、実際の業績面を見てみましょう。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | コメント |
---|---|---|---|---|---|
2025年9月期(第2四半期) | 50.7億円 | 3.82億円 | 3.72億円 | 2.28億円 | 増収だが減益傾向 |
2024年9月期 | 81.5億円 | 5.34億円 | 5.44億円 | 3.25億円 | 前年比増収増益 |
2025年9月期は、営業減益予想となっていますが、これは先行投資の影響が主な要因です。一方で、データセンター関連の工事案件が急拡大しているため、今後の利益回復と成長軌道への回帰が強く期待されています。
実際、データセンター向けの送電・電気設備の受注件数は好調で、大型プロジェクトの進行によって業績下支えとなっていることが市場でも評価されています。
なぜETSグループは注目されるのか?
ETSグループが“データセンター関連銘柄”として投資家から注目される理由は以下の点が考えられます。
■ データセンター特需の“穴株”
AI・クラウド時代を背景に、データセンター建設ラッシュが続いています。ETSグループはその根幹となる送電・設備インフラを担っており、特需の“本命株”ではないものの堅実に伸びる“穴株”として評価されています。
■ ワンストップ対応が強み
設計から施工、運用・保守までワンストップで対応できることが、コスト削減・納期短縮につながり、差別化ポイントとなっています。
■ 再生可能エネルギーとのシナジー
再エネ設備とデータセンターの併設が今後のトレンドになりつつある中、ETSグループは再エネ分野にも実績があるため、両者のシナジーが期待されます。
ETSグループ(253A)の株価動向
ETSグループ(253A)

東証スタンダード|PER19.7倍|PBR1.81倍|利回り1.10%|時価総額58.2億円
長期間の横ばい推移を経て、6月以降に突如として大陽線を交えた上昇トレンドに転じ、現在は5日線を支えに急騰局面に入っています。チャート形状としても理想的な初動からの上昇波動です。出来高の増加も明確で、上昇エネルギーの強さを裏付けています。
上値余地としては、1,000円の大台突破によって青天井相場が意識され、1,200円〜1,500円あたりまでの値幅取りも現実的になります。下値は5日線の855円付近が直近の押し目候補で、仮に調整が入っても25日線(767円)が強力な下支えとなる可能性が高いです。このまま上昇トレンドを維持しつつ好材料が重なれば、仕手化あるいはテーマ株化によって一段高も十分期待され、大相場への発展性は高いため、エントリーのタイミングは慎重に選びたいところですが、押し目があれば是非とも買っておきたい銘柄でしょう。
短期的な調整があったとしても中長期的な投資価値は高いと判断しています。ポートフォリオへの組み入れを強くおすすめしたいイチオシ銘柄です。相場の流れを見極めながら、ぜひ検討してみてください。
※あくまでもこの記事は億トレの個人的な予想と見解で記述してあります。投資の際にはご自身の判断で余裕資金内で行ってください。
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