
※2025年7月23日のデータを参照しています
こんにちは、億トレサラリーマンです。
7月23日の東京株式市場で、「原子力発電関連」テーマの注目度が急上昇しています。
脱炭素・エネルギー安定供給の流れを背景に、再び原子力の存在感が高まりつつある中、関連銘柄には投資家の関心が集まり物色の動きが見て取れます。
今回は、原子力発電関連テーマの注目度が急上昇したきっかけとなった材料や原子力発電に関するかんたん解説、そして絶対にチェックしておきたい原子力発電関連の有力中小型株を厳選して2銘柄ご紹介していこうと思います。
美浜原発の調査再開が話題に ― 再び動き出す原子力発電計画
原子力発電テーマに関心が集まるきっかけとなったのが、関西電力による美浜原発1号機後継機の調査再開の発表です。
2025年7月22日、関西電力は福井県美浜町にある美浜原発1号機について、「後継機設置を見据えた地質・地形調査を再開する」と発表しました。
この調査は、2011年の東日本大震災のときの福島第一原発事故以降中断されていたもので、実に14年ぶりの再開となります。関西電力は地元自治体や住民への説明を進め、合意形成を図った上で、本格的な原発新設の検討に入る構えです。
再開の背景には以下のような重要なテーマがあります
- 電力需要の増加(AIやEV、デジタルインフラによる電力消費増)
- 脱炭素社会の実現に向けた動き
- エネルギーの安定供給と国産エネルギー確保
これにより、原子力関連銘柄にも思惑買いが入り始めているのが確認されています。原子力発電関連銘柄は今後さらに注目される可能性が高いといえます。
原子力発電とは?基本の仕組みを簡単に解説
ここで一度、原子力発電の仕組みについて簡単におさらいしておきましょう。
原子力発電は、ウラン燃料の核分裂によって生まれる熱エネルギーで水を沸かし、その蒸気でタービンを回して発電する方式です。いわば「巨大な蒸気機関」を原子の力で動かしているようなイメージです。
火力発電と似た仕組みながら、化石燃料を使わず、CO₂をほとんど排出しない点が最大の特徴です。そのため、脱炭素社会に不可欠な発電方式として位置付けられています。
原子力発電のメリット・デメリットを整理
原子力発電の良い点・課題点をまとめて見てみましょう。
メリット
- 大量かつ安定した発電が可能
- CO₂をほとんど排出しないクリーンエネルギー
- 天候や季節に左右されない安定稼働
- 長期間一定量の電力を供給できる
- 燃料輸入量を抑えることでエネルギー安全保障に貢献
デメリット
- 事故発生時の被害が甚大
- 使用済み核燃料の処分先が未定
- 放射性廃棄物の長期管理が必要
- 建設・廃炉に莫大なコストと時間がかかる
- 安全性への懸念や地元の理解不足が課題
原子力は確かに強力なエネルギー源ですが、同時に安全性・廃棄物処理という難題も抱えています。そのため、今後の原発新設では「革新軽水炉」など、より安全性の高い最新型原子炉の導入が検討されています。
株式市場でなぜ原子力発電関連が注目されるのか?
脱炭素や電力不足、エネルギー価格の不安定化を背景に、政府や電力会社が「原子力再評価」へ舵を切っていることが、市場でもテーマへの関心を高めています。
今後注目されるポイントは以下の通りです
- 政府による原子力回帰の動き(エネルギー基本計画見直しなど)
- 安全性強化を前提とした原発の再稼働・新設
- インフラ建設、燃料加工、保守・解体などの関連事業への発注増加
- 国内企業による技術開発・部材供給の広がり
つまり、原子力発電関連と一口に言っても、「発電会社」だけでなく、「建設・土木」「制御システム」「放射線対策」「使用済み燃料処理」「部材メーカー」など、幅広い関連企業の株が物色対象となる可能性があります。
注目度急上昇の「原子力発電」関連の有力中小型株 - 厳選2銘柄
助川電気工業(7711)

東証スタンダード|PER20.3倍|PBR3.19倍|利回り1.43%|時価総額156億円
助川電気工業は、原子力発電所の建設・保守・廃炉の各段階で用いられる特殊な計測機器やヒーター、炉内構造物の開発・製造を主力としています。特に、原子炉内の温度、圧力、流量などを計測するセンサーや、廃炉作業で必要となる切断装置や水中カメラシステムなど、専門性の高い製品を供給しています。
原子力発電分野における特殊計測機器メーカーとして、長年にわたる実績と高い技術力を持ち、特に炉内の過酷な環境に耐える製品に強みがあります。国内の原子力発電所向けに多数の納入実績を持ち、電力会社や主要なメーカーとの取引関係を構築しています。今後の廃炉市場の拡大においても、同社の計測・遠隔操作技術は不可欠なものとして需要が見込まれます。
長期のもみ合いを経て2024年初頭から明確な上昇トレンドへ転換し、直近では再び高値圏に突入しています。移動平均線はすべて上向きに乖離しており、上昇の持続性を示唆しています。
今週の上昇で直近の戻り高値を明確に上抜けたことから、過去最高値3,300円付近を意識した展開に進む可能性が高く、上値余地は600〜700円以上見込まれます。下値は2,100円付近の13週線が強固なサポートラインとして意識されやすく、仮に押し目があっても高値圏での持ち合いとなる可能性が高いです。
過去の急騰局面を彷彿とさせるチャートパターンが形成されつつあり、再度大相場に発展する展開も視野に入ります。中長期的にも上昇トレンド継続の形で、ポジティブな地合いが続く可能性が高いと予想されます。
木村化工機(6378)

東証スタンダード|PER11.0倍|PBR1.05倍|利回り4.05%|時価総額208億円
木村化工機は、放射性廃棄物の減容・安定化のための処理装置や、発電所の水処理設備、蒸発濃縮装置などを手掛けています。具体的には、廃液を蒸発させて放射性物質を濃縮・固化させる装置や、放射性廃棄物を安定した状態にするセメント固化装置などを提供しています。
化学工業分野で培った分離・精製・濃縮技術を原子力分野に応用しており、特に放射性廃棄物処理設備において国内で高いシェアを誇るリーディングカンパニーです。東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業でも、放射性汚染水処理関連の装置やシステムを納入するなど、重要な役割を担っています。原子力発電所の安全運転から廃炉、放射性廃棄物の最終処分に至るまで、不可欠な技術と装置を提供しています。
長期にわたり横ばい推移していた価格帯を明確に上抜けし、現在は週足ベースで力強い上昇トレンドに入っています。
特に直近の急騰局面では、移動平均線がすべて上向きに乖離を始めており、上昇圧力の強さを示しています。過去の急落で形成された下値支持帯(700円〜800円)が強固なサポートとして機能しており、現状の1,012円という水準は、さらなる上値を目指す助走段階と見ることができます。
上値余地としては、1,100円を明確に突破すれば、1,300円〜1,400円台までの上昇も視野に入る展開です。下値余地は900円前後で下支えされやすく、調整が入っても押し目買いが入りやすい状況と言えるでしょう。中長期的に見て大相場の序章とも取れる動きであり、今後の出来高増加や材料次第では一段高も期待されるポジティブな局面です。
短期的な調整があったとしても中長期的な投資価値は高いと判断しています。ポートフォリオへの組み入れを強くおすすめしたいイチオシ銘柄です。相場の流れを見極めながら、ぜひ検討してみてください。
※あくまでもこの記事は億トレの個人的な予想と見解で記述してあります。投資の際にはご自身の判断で余裕資金内で行ってください。
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