【厳選テーマ株】物色人気衰えず！世界的主役テーマ「防衛関連」の注目銘柄おさらい［本命株・出遅れ株］

こんにちは、億トレサラリーマンです。

6月1日にウクライナがロシア・シベリアの軍事施設に対して、大規模なドローン攻撃を仕掛けたことが報じられました。ロシア軍機41機に損害を与えたと発表されており、このウクライナによる大規模攻撃による地政学リスクの高まりから改めて防衛関連株に対して買いが集まっている状況です。

さらに、国際的な防衛力強化の動きが加速していることも、防衛関連株への投資資金流入を後押ししています。特に注目すべきは、イギリスのスターマー政権が核弾頭プログラムに150億ポンド（約2兆9000億円）を投じるほか、米英豪の安全保障枠組み「AUKUS（オーカス）」の一環として、最大12隻の潜水艦を建造する考えを示したことです。この巨額投資は、イギリスが現在の安全保障環境の変化を深刻に受け止め、抑止力の維持・強化を国家戦略の最重要課題として位置づけていることを物語っています。

一方、アジア太平洋地域においても防衛力強化の圧力が高まっており、米国トランプ政権が日本同様にオーストラリアに対して国防費の増額を要求したことも明らかになりました。これは、中国の軍事的影響力拡大や北朝鮮の核・ミサイル開発進展を背景とした、地域の安全保障バランスの変化に対応するものです。特に、インド太平洋地域では海洋進出を強める中国への対応として、日米豪印による「クアッド」協力や前述の「オーカス」といった多国間の安全保障枠組みが重要性を増しており、これらの枠組み強化に伴う防衛装備品の需要拡大が見込まれています。

これらの国際情勢の変化により、世界の株式市場で防衛関連株への物色人気はさらに高まりを見せており、東京株式市場でも大きな商いを伴った資金流入が見受けられています。特に、ドローン技術、サイバーセキュリティ、ミサイル防衛システム、人工知能を活用した軍事技術などの分野において、技術的優位性を持つ企業への注目が集まっています。また、従来の重厚長大型の防衛産業だけでなく、IT関連企業や精密機器メーカーなど、幅広い業種にわたって防衛関連需要の波及効果が広がっている状況です。

日本においても、防衛費のGDP比3%への引き上げを求められていることなどから、防衛関連銘柄が主役テーマとなる期間はまだまだ長そうです。現在の日本の防衛費はGDP比約1%程度にとどまっており、仮に3%まで引き上げられれば約3倍の規模となり、これは防衛産業にとって歴史的な需要拡大を意味します。

国際的な軍事情勢の変化と各国の防衛力強化の動きを総合的に考慮すると、防衛関連株への投資テーマは単なる短期的な材料株的な動きを超えて、長期的な構造変化に基づく成長テーマとして位置づけることができます。地政学リスクの常態化、技術革新による戦争形態の変化、各国の防衛予算拡大という3つの要因が相互に作用し合い、防衛関連産業の持続的な成長を支える基盤となっています。投資家にとっては、これらの大きな潮流を的確に捉え、長期的な視点で優良な防衛関連企業を選別することが、今後の投資戦略において重要な要素となるでしょう。

億トレがこれまでにピックアップしてきた銘柄の中にも、市場参加者からの高い評価を受け、株価を大きく上げている銘柄がいくつか見られます。株式市場で改めて注目されているタイミングで防衛関連の注目銘柄についておさらいしておきたいところです。

今回の記事では【厳選テーマ株】物色人気衰えず！世界的主役テーマ「防衛関連」の注目銘柄おさらい［本命株・出遅れ株］として改めてご紹介してきた銘柄のパフォーマンスを見ていきたいと思います。長期的な需要創出と国策テーマとしての強さを武器に防衛関連銘柄がこれからどのような変遷を遂げるのか、ぜひ注目していただきたいと思います。

※2025年6月3日のデータを参照しています

【厳選テーマ株】物色人気衰えず！世界的主役テーマ「防衛関連」の注目銘柄おさらい［本命株・出遅れ株］

億トレ「防衛関連」紹介銘柄おさらい

三菱重工業(7011)

紹介時株価：2,489円
6月3日終値：3,364円
騰落率：35.2%上昇

▼億トレ注目！防衛関連銘柄の厳選本命株【3選】（2025年3月16日更新）

三菱重工業(7011)

紹介時株価：2,492円
6月3日終値：3,364円
騰落率：35.0%上昇

川崎重工業(7012)

紹介時株価：9,091円
6月3日終値：10,825円
騰落率：19.1%上昇

日本製鋼所(5631)

紹介時株価：5,967円
6月3日終値：7,100円
騰落率：19.0%上昇

▼億トレ注目！防衛関連銘柄の厳選出遅れ株【3選】（2025年3月16日更新）

極東貿易(8093)

紹介時株価：1,675円
6月3日終値：1,480円
騰落率：11.6%下落

沖電気工業(6703)

紹介時株価：967円
6月3日終値：1,526円
騰落率：57.8%上昇

重松製作所(7980)

紹介時株価：811円
6月3日終値：813円
騰落率：0.2%上昇

SHIFT(3697)

紹介時株価：1,226.0円
6月3日終値：1,790.0円
騰落率：46.0%上昇

▼【厳選テーマ株】まだまだお宝銘柄が眠る防衛関連：億トレイチオシの東京計器(7721)（2025年4月30日更新）

東京計器(7721)

紹介時株価：3,305円
6月3日終値：4,155円
騰落率：25.7%上昇

▼《大化け候補株狙い撃ち》お宝銘柄が眠る防衛関連の出遅れ大化け候補：厳選1銘柄（2025年5月13日更新）

石川製作所(6208)

紹介時株価：1,401円
6月3日終値：1,469円
騰落率：4.9%上昇

▼【厳選テーマ株】35年ぶり高値圏突入！億トレイチオシ青天井銘柄［防衛関連／ドローン関連］（2025年5月23日更新）

日本アビオニクス(6946)

紹介時株価：3,290円
6月3日終値：3,730円
騰落率：13.4%上昇

改めておさらいすると、ほとんどの銘柄が軒並み上昇しており、市場関心の高さが伺えますよね。上記銘柄も引き続き注目です。

防衛関連の億トレ注目本命株／新規追加1銘柄

Synspective(290A)

東証グロース｜PER-倍｜PBR10.06倍｜利回り-％｜時価総額1978億円

Synspective（シンスペクティブ）は、小型合成開口レーダ（SAR）衛星の開発・運用と、その衛星データを利用したソリューションサービスを提供する企業です。2018年に設立され、東京都江東区に本社を構えています。SAR衛星は、電波を使って地表を観測するため、天候や昼夜に左右されずに画像を取得できるという特徴を持ち、防災・減災、インフラ管理、環境モニタリングなど、幅広い分野での活用が期待されています。

同社の主力事業は、自社開発の小型SAR衛星「StriX（ストリクス）」シリーズによる衛星コンステレーション（多数の衛星を連携させて運用するシステム）の構築と、そこから得られるSARデータの販売、そしてデータ解析ソリューションの提供です。独自のInSAR解析技術を用いた「Land Displacement Monitoring（LDM）」などのソリューションにより、広域の地盤変動を解析し、顧客の課題解決に貢献しています。小型・低コスト化されたSAR衛星を多数打ち上げ、高頻度で観測できる体制を構築することで、リアルタイムに近い地球観測を目指しています。

防衛に関連する事業は、Synspectiveの重要な注力分野の一つです。SAR衛星の全天候・全時間帯で広範囲の撮像が可能という特性は、情報収集、警戒監視、偵察といった防衛用途に広く活用され、防衛省・自衛隊向けのデータ販売やソリューション提供を行っています。例えば、三菱電機株式会社との戦略的パートナーシップ覚書を締結し、防衛省へのデータ販売や、アジア及びその他地域の一部の安全保障機関へのデータ販売を協業して実施しています。また、航空自衛隊の事業である「宇宙システムにおけるセキュリティ標準ガイドラインの作成」を、スカイゲートテクノロジズ株式会社と共同で受注しており、宇宙システムのセキュリティ向上に貢献しています。最近では、SAR衛星で取得したデータとAIによる高度な画像解析を組み合わせ、船舶や航空機の存在、位置、種類まで識別できる新サービスを開始し、安全保障や防衛分野における戦略的判断の精度向上への寄与が期待されています。米国の国防総合大学（NDU）関係者が同社の衛星量産工場を視察するなど、海外の防衛関係者からも高い関心を集めています。

地政学リスクの高まりや貿易摩擦などの国際問題から世界的な防衛費増額の潮流は避けられず、それは日本においても同じであり、「防衛関連」への物色人気はしばらく継続することが予想されます。ここ2〜3ヶ月の流れを見ても底堅く、株価上昇が見込める銘柄がすごく多いので、投資対象としてしっかりチェックしておくことをおすすめします！相場の流れを見極めながら、ぜひ検討してみてください。

※あくまでもこの記事は億トレの個人的な予想と見解で記述してあります。投資の際にはご自身の判断で余裕資金内で行ってください。

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