こんにちは、億トレサラリーマンです。
世界的にカーボンニュートラルの流れが加速する中、日本発の次世代太陽電池として大きな注目を集めているのが「ペロブスカイト太陽電池」です。この革新的な技術は、従来の太陽電池とは全く異なる特徴を持ち、株式市場においても投資家の熱い視線を集めています。まずは、なぜペロブスカイト太陽電池関連銘柄が中長期的な投資テーマとして魅力的なのか、その背景と可能性について解説していきたいと思います。
注目を集めるペロブスカイト太陽電池
ペロブスカイト太陽電池の最大の特徴は、従来のシリコン系太陽電池とは根本的に異なる薄くて軽いという点にあります。これまでの太陽電池は重量があり、設置場所が限定されるという課題がありましたが、ペロブスカイト太陽電池はフレキシブルで軽量であるため、建物の壁面や曲面、さらには衣服や自動車など、これまで太陽電池の設置が困難だった様々な場所への応用が期待されています。この特性により、太陽光発電の適用範囲が大幅に拡大し、新たな市場創出の可能性を秘めています。
製造面でも大きなアドバンテージがあります。従来のシリコン系太陽電池は高温での製造工程が必要で、製造コストが高くなりがちでした。しかし、ペロブスカイト太陽電池は比較的シンプルな製造工程で作ることができ、低温での製造が可能なため、大幅な低コスト化が実現できると期待されています。この製造コストの削減は、太陽光発電の普及をさらに加速させる重要な要因となるでしょう。
ペロブスカイト太陽電池が日本の大事な産業となる可能性
また、日本にとって特に重要なのは、ペロブスカイト太陽電池の原料となるヨウ素が日本国内で多く製造されているという点です。これは資源の少ない日本にとって大きなメリットであり、サプライチェーンの安定性という観点からも非常に重要な要素となります。海外からの原料輸入に依存することなく、国内での一貫した生産体制を構築できる可能性があり、エネルギー安全保障の面でも大きな意味を持っています。
政府も強く推進する次世代型エネルギー
政府もペロブスカイト太陽電池の普及に本格的に取り組んでいます。経済産業省は2040年度に約550万世帯分の電力使用量に相当する20ギガワット分を導入するという意欲的な目標を掲げており、この次世代太陽電池技術を国家戦略として強力に推進しています。これは単なる技術開発支援にとどまらず、実用化・量産化に向けた本格的な政策支援が行われることを意味しており、関連企業にとっては大きな追い風となるでしょう。
もちろん、現在もいくつかの課題は残されています。特に量産化技術の確立や耐久性の向上などは、実用化に向けて解決すべき重要なポイントです。しかし、これらの技術的課題は着実に解決されつつあり、多くの企業や研究機関が精力的に取り組んでいます。これらの課題をクリアして量産化が本格的に進めば、需要拡大は確実視されている状況です。
マーケットでの注目度も高い
株式市場においても、ペロブスカイト太陽電池関連銘柄への注目度は急速に高まっています。技術開発を進める企業、製造装置を提供する企業、原料を供給する企業など、幅広い分野の企業が恩恵を受ける可能性があります。特に日本企業が技術的に優位性を持つ分野であることから、日本発の革新技術として国際競争力を発揮できる可能性も高く、投資家にとって魅力的なテーマとなっています。
市場規模の拡大ポテンシャルも非常に大きいものがあります。従来の太陽電池市場に加えて、ペロブスカイト太陽電池の特性を活かした新しい用途での需要が創出されることで、太陽光発電市場全体の大幅な拡大が期待されています。軽量で柔軟性があるという特徴により、これまで太陽光発電の導入が困難だった分野でも活用が進み、新たな市場セグメントの創出につながる可能性があります。
こうした背景から、ペロブスカイト太陽電池関連というテーマは、今後中長期的な視点で投資妙味のあるテーマと考えられます。技術革新、政府支援、市場拡大の可能性、そして日本企業の競争優位性など、複数の好材料が重なっており、関連銘柄への注目は今後さらに高まることが予想されます。
そこで今回は、このペロブスカイト太陽電池関連銘柄の中から、新たにペロブスカイト太陽電池関連銘柄として頭角を現した注目の銘柄を1つご紹介したいと思います。技術力、市場ポジション、成長性などを総合的に評価し、中長期的な投資価値が高いと判断した注目の企業について詳しく解説しますので、ぜひチェックしてみてください。
※2025年7月9日のデータを参照しています
【厳選テーマ株】大型案件受注で注目度上昇！需要増で高成長期待の大化け候補銘柄［ペロブスカイト太陽電池関連］
NITTOKU(6145)の企業概要
NITTOKUは、自動車部品の製造ラインや電子部品の生産設備を手掛ける総合自動機メーカーです。設計から製造、組立、据付まで一貫して自社で行う体制を強みとしています。長年にわたり培ってきた高精度な自動組立・検査技術は、自動車の電動化や電子部品の微細化といった時代の変化に対応しています。
主力事業は、モーターの巻線機と、各種自動組立機の開発・製造です。特に、EV（電気自動車）やハイブリッド車（HV）に不可欠な駆動用モーターの巻線機では高い世界シェアを誇り、高効率かつ高精度な生産を可能にしています。また、電子部品の自動組立・検査装置は、スマートフォンや半導体、医療機器など、幅広い分野の製品製造に貢献しています。顧客のニーズに合わせたカスタムメイドの生産設備を提供できる柔軟性と、グローバルなサポート体制も同社の強みです。
注目ポイント
同社は7月8日に大型案件受注に関するリリースを発表しました。デファクトスタンダード製品のひとつであるロール・ツー・ロール設備がペロブスカイト太陽電池製造プロセスにおける生産ラインの一部として数十億規模で受注したとのこと。
客先専用のカスタム機ではなく標準型の機械
高速間欠フィルム搬送装置（スクリーン印刷、インクジェット印刷、露光、成形、洗浄、乾燥、塗工、ラミネート、接合、検査などが組み込める設備）
今後、同社の設備を導入する企業が増えてくる可能性も高く、中長期的な需要増加への期待が持てるでしょう。そうなれば業績への影響も大きく表れ、株価にポジティブなインパクトとなる可能性が高いと考えられます。
株価動向と予想
東証スタンダード｜PER21.5倍｜PBR0.88倍｜利回り2.20％｜時価総額345億円
長期的な下落トレンドを経て底打ちの兆しが見られ、直近では13週・26週・52週移動平均線の水準に接近しながらもローソク足が陽線を連続して形成しており、リバウンド初動と捉えることができます。
直近安値から約300円近く反発しており、出来高もやや増加傾向にある点は注目です。下値は1,700円付近が意識されており、反発の際には2,100〜2,200円の戻り高値が上値目標として見込まれます。
過去に2,500円付近までの上昇実績があることを踏まえると、今後の材料や需給次第では中長期での回復トレンドに転じる可能性も十分にあります。全体としては、長期低迷からの脱却を狙う展開であり、今後の動きに注目が集まりやすい位置にあると言えます。
※あくまでもこの記事は億トレの個人的な予想と見解で記述してあります。投資の際にはご自身の判断で余裕資金内で行ってください。
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