7月も終盤となっていますが、企業決算シーズンとなっていますが連日で高値更新を続けていたことから、過熱感が意識され、利益確定が進みやすい状況だったこともあり、トランプ米大統領候補の発言などを機に急落を強いられる展開となってから相場が非常に不安定な動きとなっています。
昨晩の米国市場は、米企業の決算ピークを控え様子見から、主要3指数は揃って小反落となりました。今週は極めて重要な米経済指標であるGDP(国内総生産)速報値、PCE(個人消費支出)物価指数も明らかになるため、終盤に売りが膨らみNYダウは終値40,358.09ドル、前日比-57.35ドルと反落。ナスダック総合指数は、アナリスト予想を超えたアマゾンが買われたことで下支えとなりましたが、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)は、前日比1.46%安の5,397.90ポイントと下落、終値17,997.35ポイント、前日比-10.22ポイントと小反落となりました。
筆者は米国株をこう見る。
米主要決算にGDP、FOMCとありますので保有整理を一旦しておこうという考え方になるのも当然ですね。引け後にアルファベット、テスラといった主力株の決算がありましたが、アルファベットは4-6月期の売上高はパートナーへの支払いを除いたベースで713億6000万ドル(約11兆1000億円)。ブルームバーグが集計したアナリスト予想は707億ドル、純利益も1株当たり1.89ドルと、アナリストの予想(1.84ドル)を上回る内容となりました。
ですがテスラは売上高は予想を上回り、利益は予想を下回る結果、今後EVへの規制などを考えていくと少し厳しいと言わざる負えない内容となりました。
個人的には米国市場は、どうしても来週のイベントを意識されて売り物が入りやすい状況、決算重なればどうしてもより動きにくいというのは事実です。ということを考えても今は様子見という姿勢で取り組むべきかと思います。
日経平均株価はドル円が154円台に突入!円高を嫌気しての売りで下落!
本日の日経平均株価は、米国市場の下落もありますが円高進行がネックとなっていますね。直近で介入連発から流れが変わったと言えますが、ドル円も144円台になっています。決算を発表したテスラやアルファベットなどが時間外取引で下落していることなども投資家心理の悪化となり寄り付きから売り優勢のスタートとなりました。
寄り付き後に反発してプラス圏に浮上する場面もありましたが、為替市場の円高進行が止まらず引けにかけてズルズルと値を下げる展開となりました。ただ米半導体株が軟調な中で、日本の半導体株は東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)などが買われ、その他半導体株も反発する銘柄が多く見られました。
日経平均株価は終値40,126.35円、前日比-971.34円、TOPIXは終値2,868.63ポイント、前日比-46.58ポイント、東証スタンダードは値上がり201銘柄数、値下がり353銘柄数。東証グロース市場は値上がり201銘柄、値下がり353銘柄と値下がり優勢となりました。
日本株に対して筆者はこう見る。
とにかく買われすぎた状況というのもありますが、その代償の急落調整は仕方ないところですが、今日は引け後の日経平均先物が39000円を割り込んでいます。正直もう一発押し目があればという感じですし、追証発生の投げ売りは半導体株では多かったかと思いますが、全体を見ますとまだ余裕があるという感じが見られます。
日経平均の反発のポイントは↓
日経平均株価の反発ポイントですが、まず今日で空売り比率が45.3%と改善されています。
見て頂いての通りですが、空売り比率は30%台は買われすぎで下落する予想できます。50%を超えたら買いを入れるポイントという見方ができますので、明日下げるようでしたら恐らく50%近くまで行く可能性があり、そこは買い場と見ています。
銘柄では銀行、円高メリットの高いニトリ(1923)、日清(1290)といった大型もですが、100円ショップを展開するキャンドゥ(2698)やセリア、神戸物産(3038)なども期待値が高そうですので注目しておくとよいかもしれません。
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